三菱地所、「手探り感満載」の有楽町再開発

どんな街になるかは、誰にもわからない?

三菱地所のおひざ元ながら、これまで影が薄かった有楽町の改造計画が動き出した(写真:三菱地所)

「大手町や丸の内はすでに価値が定まったものや大企業に焦点を当ててきたが、有楽町はその逆。今は小さくても、これからスターになる可能性を秘めているものを集めていきたい」

壇上に上がった三菱地所の井上成・新事業創造部担当部長はそう語る。ジャケットにジーンズ、丸メガネという出で立ちこそ、「大手町や丸の内とは違う」という何よりのメッセージだろう。

12月2日、三菱地所は有楽町再構築プロジェクトを発表した。「マイクロスターディベロップメント」と銘打った構想は、これまで地所が行ってきた街づくりとは一線を画する。

有楽町を「実験場」に

核となるのは有楽町駅前のビルに誕生する2つの施設だ。1つは会員制コミュニティ「SAAI(サイ)」。起業家のほか、ビジネスアイデアを温めているサラリーマンなどが集い、事業化に向けて議論を重ねる。会員はシェアオフィスのように仕事場として利用できるほか、サイと提携するデザイナーや建築家、技術者に住職といった多彩な「プロデューサー」からの協力を仰ぐことができる。

micro FOOD & IDEA MARKETの内部(写真:三菱地所)

サイが入居する新有楽町ビルの向かいに立つ有楽町ビル。12月3日、もう1つの核施設である「micro FOOD & IDEA MARKET」が開業した。イベントステージや物販スぺースを設けるなど、サイで練られたアイデアや商品の原型を世に問う場として位置づけられる。地所いわく、「まだ価値の定まりきらないモノやコトを対外的に披露し、実験的な取り組みを行う店舗」だ。

有楽町エリアで地所が保有するほかのビルにも同様の展示スペースを設け、街全体を実験場にする。アイデアの発想から具現化まで一気通貫で後押しし、「スター誕生の仕組みづくりを行う。場合によっては(地所自身が)出資することもある」(井上氏)。

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