「ブランド塾」に入って失敗する子の親の特徴

受験勉強の大事なポイントがわかっていない

子どもには得意なことを褒め、自尊心を持たせるのが大事ですが、「人に勝つ」こともまた自信を高めることにつながります。やはり、今の競争社会では、負けん気をこの時期に身に付けたほうがいいでしょう。ただし負けん気は、「何かの分野で勝てばいい」という発想でいいのです。すべての合計点では負けても算数だけは勝っていたら、親はそこをすかさず褒める。子どもに「オレは算数ができるんだ」と思わせることが肝心です。

どんな形であれ、勝つ体験をすることが、本人の「自己肯定感」を高めることになるとすれば、競争のベクトルは多ければ多いほどいいのです。

「何か勝てるもの」を探してあげる

今の教育政策で間違っていると思うのは、競争をなるべく避けようとすることです。それは、運動会で体育ができる子だけが目立ってはいけないと手をつないでゴールインするようなもの。実際、そこまでする学校はほとんどないと思いますが、「1位をとってもあまり露骨に表彰しない」という学校はめずらしくありません。学芸会でも主役を決めない集団劇が主流ですし、主役になる子が6回も変わるような劇もあるそうです。

勉強の世界では、今はテストの成績を貼り出す学校は少なくなりましたが、それは勝つ経験ができなくなることであり、子どもにとってよいことではありません。先生が工夫をして、40人の子がいれば40人の子に「何か勝てるもの」を探してあげるのが学校のあるべき姿だと私は考えています。しかし現実には難しい。学校がそれをしてくれないなら、親が競争のベクトルを増やし、何かで勝てるようにすることが賢明です。

学歴を得る・得ない以前に、「できるようになる」という経験をしなければ、その子は前向きに生きていけなくなります。親はその正念場にいると自覚してほしいのです。前向きに生きていけないことで社会からドロップアウトするリスクを考えたら、子どもに劣等感を持たせてはならないのです。

小学校のときは勉強ができなくても、中学に入って飛躍的に伸びる子もいます。かつては中学受験というフィルターが、とくに地方ではなかったため、子どもの発達段階に自然に合わせて勉強していくことができました。今は中学受験フィルターのせいで、劣等感を持ってしまい勉強嫌いになる子もいるのです。

私の弟は、東大に数年に1人、京大に年に1人、阪大に10人くらい入るような高校で高2の終わりの段階で60番目くらいにいました。しかし灘の勉強法を私が教えたことで、東大に現役で入りました。

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