何でもアリのおきて破り。ウォーホルの快楽 アンディ・ウォーホルって、どこがすごいの?

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壁紙屋に張らせた牛の壁紙が、アート?

アンディ・ウォーホル『牛の壁紙(黄色にピンク)』1966年  (再プリント1994年) 壁紙にスクリーンプリント サイズ可変 アンディ・ウォーホル美術館蔵 (c)2014 The Andy Warhol Foundation for the Visual Arts, Inc. / Artists Rights Society (ARS), New York

「絵画の神話性を愚弄する行為の頂点が、この牛の壁紙です。美術の中のヒエラルキーをさらに混乱させました」。マリリン・モンローとキャンベルスープの作品が当たり、アーティストとして名が売れると、ニューヨークの有名画廊がウォーホルの個展を開催した。画廊の2室が与えられ、ウォーホルはその1室に牛の壁紙を張り巡らせて、それを作品とした。

牛の写真を用意し、刷り方の指示はしたものの、自分は手を下さず、街の壁紙屋さんに発注している。「ふざけた制作方法ですが、革新的だったのは蛍光色を使っていることです。1966年の時点で世の中に蛍光色はほとんどありませんでした。彼は最新のテクノロジーを取り入れるのが好きで、最新の色の技術を使って作られています」。

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