デザインは相手ありき、芸術は相手不在 「モテモテ」の称号、15年ぶりに完全委譲?
さて、三回(第一回はこちら、第二回はこちら)に渡って続いてきたスーパー高校生との対談だが、若くして凄いなと思うのはひとえに、“どのイメージでメディアに打ち出すか”というコンセプト思考が若くして身についているところである。
例えば自分の売り出し方にしても日本人受けする“私は灘ですが、ビリで入りました。天才ではないですが、努力では負けません”と来るし、正しいかどうかは別にしてアイドルのセグメント分析や2ちゃんねるとツイッターのユーザーの違いなど、各セグメントの本質を一言で言い表そうという姿勢が面白い。
ちなみに松井玲奈さんのファンであることに関しては私とタイプが被ることもあり、今後どちらが勝利するのか、かなり目が離せる展開(目が離せない展開といいたいところだが、かなりどうでもいい話なので)と言えよう。
本日の本題に入るが、私が彼との一連の対談の中で一番興味を持ったのは、実はアイドル論ではなく、Tehu君が将来キャリアを通じて追求したいと言っている“芸術ではなく、デザイン”のコンセプトである。
そこで以下では、スーパー高校生の語るデザイン論について掘り下げていきたいと思う。
特にTehuのキャリアビジョンである、“自己主張するだけのアートではなく、受け手のことを意識したデザインで、人間の心の奥底にアプローチする”というポイントに注目して読み進めて頂ければ幸いだ。
(司会:佐々木紀彦、構成:上田真緒)