デザインは相手ありき、芸術は相手不在 「モテモテ」の称号、15年ぶりに完全委譲?
Tehu: 今のデジタルデザインは、まだデジタルの表層の最新技術と、デザイナーの最新技術をちょっと削りとってきてパッパッパッってやって塗りましたみたいな感じになっていて、全然心の奥底までアプローチできていないなとボクは思っているんです。
最近、デジタルデザインの世界の第一人者の方々とお食事をさせていただいたりする機会があったりして、やっぱりこの世界でボクは突きつめてみたいなと思うんです。
ムーギー: 君、アイドルにしてもデザインにしても、なんか“心の奥底”に迫りたいという欲求が強いんやね。
日本のお笑いに興ざめの人はこの芸を見て
Tehu: そうなんです。ボクは笑顔が好きで、人が笑っているのが好きなので。小学校時代にみんなの前で一発芸やってから、人の笑顔を見るのが一番大好きになったんですけど。
ムーギー: オレも先生のモノマネがウケてね。出だしは一緒やったわけか。
Tehu: その笑いをつくれる人間になりたいんです。
ムーギー: 吉本とかは考えへんかったんや。
Tehu: 吉本は……。
ムーギー: なんもおもろないわな。
Tehu: わりと表層的な笑いしかないなと。
ムーギー: そうやな。ただ、文珍師匠と桂三枝(文枝)師匠は違うよ。ほんま、これ読んでいる人ね、日本のお笑いはおもろないとかって興ざめになっている人は、ぜひこの2人の芸を見てほしい。これが芸か!と思う深い感動。お笑いのみならず人生の教訓もあり、ああ、お笑いの真義っていうのはここにあるんやなと。
この方々の芸は日本の誇りやと思うね。それはさておき、吉本のお笑いって軽いでしょと。
Tehu: そんな気がするんです。
ムーギー: 君は本質的にコアとなるフィロソフィーがあって、そのうえでいろんなものがついているな。単に表層的なアイドル好きとかやったら、奇抜さをてらった一発屋で終わるけれども、なんか哲学的な深さがあるよ。