デザインは相手ありき、芸術は相手不在 「モテモテ」の称号、15年ぶりに完全委譲?

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──客観的に分析していくので、やっぱりプロデューサーに向いているんじゃないですかね。

ムーギー: こういう強いコンセプトを持っている人ってやっぱり強いよね。

もうひとつ、君、周りの偉い人に盛り立ててもらうのがうまいやろ。彼らはなんで君にアプローチしてくるわけ? 君は将来、成功しそうやから、一緒にいたらええことあるなっていう下心か、もしくは君、かわいげがあるから、ちょっと引っぱったろかっていう善意か。どういうことなの?

Tehu: それに対する自己分析ですか?

2年懲役食らっただけのことはあるホリエモン!?

ムーギー: ウワサによると、君、ホリエモンとも仲ええらしいな。

Tehu: ホリエモンさん、すごいサバサバしているところが好きです。ボクはけっこう深く考えすぎて、本質が見えなくなることがあるんですけど、そのときに、たとえば堀江さんに相談すると、スパッと切って「こうじゃない?」って示してくれるんです。それにハッとさせられる。あっ、それもアリかって。

ムーギー: さすがは堀江さん、ええこと言うな、さすが2年懲役食らっただけのことはあるというのは何かある?

Tehu: このまえ、ボクとホリエモンさんがトークショーをしたときに、観客から質問があったんです。「今、インターネットによっていろいろなオンラインショップが流行りだして、一方で、商店街なんかのリアル店舗がどんどん減って、とくに個人商店が減ってきている。それをITが助けることはできないか?」って。

ムーギー:ITなんかリアル店舗、潰すに決まってるがな。

Tehu: そうなんです。それでどうしたらいいのか、ボクは悩んでわかんなかったんですけど、ホリエモンさんは「ITが流行ったのは時代の流れだから、リアル店舗が潰れてもいいじゃん」ってスパッと切った。観客のみなさんは「えっ」って感じで、ボクはホリエモンさんらしいな、ほんとそうだよなって思っちゃったんです。

ムーギー: あの人は何回ぶち込まれてもまだ反省してへんな。あと2年懲役や! 意図的にそれをやってるんやろうか。 

だってね、たとえば小さいパパママショップって経済の非効率のおかげで成り立っているわけ。いうなれば社会福祉の民間バージョンや。非効率によって富が分配されてる。国の財政も痛んで国自体が富の分配機能を果たせなくなったときに、ほかの分配機能っていったら、やっぱりそういう非効率なわけや。そこをIT、もしくは規制緩和による大店舗化でセーブしてしまうと、格差が拡大する方向にどんどん進むわけよね。

かといって経済効率性は当然、必要なんだけれども、行政のバックアップや受け皿がないなかで効率化をバッと進めてしまったときに、この経済難民の人たちをどうするのか。その解決策がないなかでスパッと切り捨てるというのは、やっぱりホリエモンはあと2年(懲役)や!

まあ、堀江さんはたぶん違う意図があって言っていると思うから、対談しているわけじゃないのに勝手にこんなこと言うのはあれやし、次回ホリエモンとの対談セットしといてくれる?

──(笑)わかりました。

ムーギー: あー、これでもう1個ビジネスできたわ。 

(撮影:尾形文繁) 

※ 続きは10月19日(土)に公開します

東洋経済オンライン編集部

ベテランから若手まで個性的な部員がそろう編集部。編集作業が中心だが、もちろん取材もこなします(画像はイメージです)

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