30→40代で男の肌が「急激に老化」する2大要因

男性肌に長けたマンダム研究員に聞く

男性に特徴的なのが、肌の色が赤黒くなっていくこと。私たちの調査で、過去同じ人物の肌の色だけを変えた画像を見てもらい、若々しい印象を比較したことがあります。すると、色が明るいほうが若々しさは増しました。つまり、人が相手を見て抱く「若々しい」という印象は、肌の色の明るさに左右されるということです。ちなみに女性の場合は、老化に伴い肌の色が黄味を帯びていきます。

【2019年10月15日17時30分追記】初出時から若々しさにかかわる表現を一部見直しました。

山口あゆみ(やまぐち あゆみ)/1995年大阪教育大学教育学部教養学科自然研究専攻物質科学コース卒業、株式会社マンダム入社。毛髪評価、官能評価などの業務経験を経て、2004年からスキンケアの基盤研究に従事、現在に至る

それから、頬から顎にかけての肌表面の凹凸も増加します。20代のころはツルリとしていた肌が、40代になると「メロンパン肌」と例えられることもある、凸凹して、押しても弾力のないゴワゴワした感触になります。

極めつけは、おでこから鼻にかけてのギラつきです。女性は30代になると肌の油分が減少してカサカサしてくるのに対して、男性の場合は50代でも皮脂量が多くなります。加齢に伴い肌のキメが粗くなるので、仮に皮脂量が同じでも、若い頃より視覚的にテカテカして見えます。こうした男性の肌は、いわば1つの島に油田と砂漠が共存しているようなものです。こうした変化が、30代から40代にかけて急激に進みます。

――4つの特徴を脳内で合成すると、典型的な「おじさん」の顔になります。ただ、刻まれたシワから貫禄が醸し出されるなど、老化によるメリットもあるのではないでしょうか。

いいえ。老化した肌が与える印象は、デメリットのほうが多いです。2005年と2016年に撮影した29歳から53歳の同一人物(男性)15名の顔画像を、男女92名に見てもらい、22項目にわたって印象の評価をしてもらったことがあります。

結果、10年前と比べて増加していた印象は、上から順に「疲れている」「イライラしている」「神経質そう」「ケチそう」でした。「ダンディー」「仕事ができそう」「知的な」などの印象も増加していて、これは貫禄が出てきた、ということかもしれないのですが、残念ながら増加度は前の4つより低かった。

一方、10年前より低下していたのが、上位から「若々しい」「明るい」「親しみやすい」「健康的な」印象。「明るい」「親しみやすい」といった印象はその人の性格に関するものですが、これが顔の画像だけで左右されてしまうのが特徴的です。

何とか肌の老化に歯止めをかけるには?

――ショッキングな結果です。何とか、肌の老化に歯止めをかける方法は?

できてしまったシワを完全に消したい、となれば美容整形の領域に入りますが、毎日の習慣に取り入れることで改善が期待できることもあります。男性の場合、生理的な老化にプラスアルファして、老化を加速させる原因が2つあります。日焼けとひげ剃りです。

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