男性に特徴的なのが、肌の色が赤黒くなっていくこと。私たちの調査で、過去同じ人物の肌の色だけを変えた画像を見てもらい、若々しい印象を比較したことがあります。すると、色が明るいほうが若々しさは増しました。つまり、人が相手を見て抱く「若々しい」という印象は、肌の色の明るさに左右されるということです。ちなみに女性の場合は、老化に伴い肌の色が黄味を帯びていきます。
【2019年10月15日17時30分追記】初出時から若々しさにかかわる表現を一部見直しました。
それから、頬から顎にかけての肌表面の凹凸も増加します。20代のころはツルリとしていた肌が、40代になると「メロンパン肌」と例えられることもある、凸凹して、押しても弾力のないゴワゴワした感触になります。
極めつけは、おでこから鼻にかけてのギラつきです。女性は30代になると肌の油分が減少してカサカサしてくるのに対して、男性の場合は50代でも皮脂量が多くなります。加齢に伴い肌のキメが粗くなるので、仮に皮脂量が同じでも、若い頃より視覚的にテカテカして見えます。こうした男性の肌は、いわば1つの島に油田と砂漠が共存しているようなものです。こうした変化が、30代から40代にかけて急激に進みます。
――4つの特徴を脳内で合成すると、典型的な「おじさん」の顔になります。ただ、刻まれたシワから貫禄が醸し出されるなど、老化によるメリットもあるのではないでしょうか。
いいえ。老化した肌が与える印象は、デメリットのほうが多いです。2005年と2016年に撮影した29歳から53歳の同一人物(男性)15名の顔画像を、男女92名に見てもらい、22項目にわたって印象の評価をしてもらったことがあります。
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