30→40代で男の肌が「急激に老化」する2大要因 男性肌に長けたマンダム研究員に聞く

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(出所)『週刊東洋経済』10月19日号(10月12日発売)

女性も日焼けはしますが、ファンデーションを塗る習慣がある人は、これが紫外線をブロックする役割を担うので、男性のほうが受けるダメージはより深刻です。具体的には、以下の3つを毎日の習慣に取り入れてみるといいでしょう。

まず、ひげ剃りの時にできるだけ肌へのダメージを少なくするようにすること。ひげ剃りの際、ひげと一緒に肌の表面も削られます。削られた肌は再生しようとしますが、その度に硬くゴワゴワしてきます。

「メロンパン肌」はその成れの果て。水で濡らしただけのT字カミソリで、毛の流れに逆らってゴリゴリ力任せに剃るなど、言語道断です。ジェルをつけ、毛が生えている方向にそってやさしく剃りましょう。最近は、「肌にやさしい」ことをうたう電動シェーバーの品数も充実してきたので、こうしたものを選ぶのもいいでしょう。

ひげ剃り後は、すぐ保湿することです。保湿といっても何をつければいいかわからない、という初心者はまず、化粧水だけでもOK。保湿をすれば、肌が本来もっているバリア機能を整えることにつながる。基本中の基本です。

――何を選べばいいのかわからない、という方もいます。

使用感の好みなどは人によってばらつきがあるので、まずはドラッグストアに行って、1000円程度で男性用をうたう化粧水を手に取ってみるといいでしょう。もうちょっと保湿感が欲しい、という場合は、乳液を使うのもいいです。

日焼けの肌は加齢に伴って戻りにくくなる

――紫外線対策は?

なんといっても日焼け止めを塗ることです。日焼け止めのパッケージには、紫外線防御指数を示す「SPF」が記されていますが、これが高いほど効果は高いということになります。ゴルフやランニングなど、屋外で長時間活動する際は、「SPF50」を選ぶと安心ですが、含有されている成分が、肌に負担をかけてしまう場合や、重たく感じてしまう場合もあります。

したがって、通勤や外回りなど、短時間の外出なら、SPF30前後で十分といえます。もっとも、汗や摩擦で日焼け止めは落ちてしまうので、外出前に塗ったら、持ち歩いて塗り直すといいでしょう。最近は、乳液の中に日焼け止め成分が含まれているお手軽なものもあります。

ちなみに、過去の経験から「1度真っ黒に焼けても、冬になると自然に白くなっているから、そこまで神経質に対策しなくても大丈夫」と思っている人もいるかもしれません。加齢に伴い新陳代謝が悪くなるため、日焼けした肌の色は、だんだん戻りにくくなっていきます。

――飲酒や喫煙の習慣が肌に悪いという話も聞いたことがあります。

過去に調べたことがありますが、その際の調査からは明確に影響があると確認できるデータが取れませんでした。やはり紫外線やひげ剃りの影響のほうが大きい。ただ、たばこを吸うと血流が悪くなることは確かなので、少なくともよい影響はないのではないでしょうか。

『週刊東洋経済』10月19日号(10月12日発売)の特集は「ビジネスに効く 最強の健康法」です。
印南 志帆 東洋経済 記者

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いんなみ しほ / Shiho Innami

早稲田大学大学院卒業後、東洋経済新報社に入社。流通・小売業界の担当記者、東洋経済オンライン編集部、電機、ゲーム業界担当記者などを経て、現在は『週刊東洋経済』や東洋経済オンラインの編集を担当。過去に手がけた特集に「会社とジェンダー」「ソニー 掛け算の経営」「EV産業革命」などがある。保育・介護業界の担当記者。大学時代に日本古代史を研究していたことから歴史は大好物。1児の親。

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