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「就活ひきこもり」の社会復帰を阻む4つの壁 カギは「行動のきっかけ」と「伴走者の存在」だ

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  • 川畑 翔太郎 UZUZ COLLEGE(ウズウズカレッジ) 代表取締役、IT/AI人材育成アドバイザー
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このような就活ひきこもりの社会復帰を支援することは、人手不足問題を解消するうえでも効果的だ。また、若者たちが生き生きと働き、自分らしく幸せな人生を送ることは、国レベルで活気を取り戻すうえでも非常に重要なことだと考えている。

しかし、就活ひきこもりが社会復帰することは、言うほど簡単ではない。1度レールから外れてしまった人間に対して、この国の制度や人はそこまで優しくないのが実態だ。

採用面接においても、現在や未来のことよりも、多くの企業は過去のことを根掘り葉掘り聞こうとする。学歴や職歴に関しても、ネガティブなことや空白期間があれば、その点を質問する。

このような慣習をすぐに変えることはできないため、経歴に多かれ少なかれネガティブな要素を持つ就活ひきこもりにとっては、このルールの中でうまくアピールして社会復帰のための就業先をつかみ取る必要がある。

就活ひきこもりが社会に出るために乗り越える4つの壁

就活ひきこもりが社会に出るためには、私は次の4つの壁を越えることが必要だと考えている。

1つ目の壁:「就活開始」に対する壁
2つ目の壁:「仕事選び」に対する壁
3つ目の壁:「面接」に対する壁
4つ目の壁:「就活継続」に対する壁

これらがどのような壁で、どのように対処すべきかを一つひとつ解説していく。

1つ目の壁:就活開始の壁

まずは何と言っても就活を始める(再開する)壁は高い。1度就活で失敗していたり、何から始めていいのかわからない、企業から不採用通知をもらう心理的ダメージを考えると、なかなか1歩目が踏み出せない。

この就活開始の壁を乗り越えるためには、自分と同じ境遇の他人の事例を知ることで、成功イメージを持ったり、強い危機感を抱いたりすることが必要だ。

自分と同じ境遇の他人が就活ひきこもりを脱して社会復帰していることで、勇気づけられるし、具体的な成功までの道筋を知ることができる。

また、強烈な危機感によって重い腰を上げることは多い。それは年齢的な焦りや、弟や妹の就職、身内の不幸といったケースがある。しかし、そのほとんどは自分でコントロールできる危機感ではなく、自然発生的に生じる危機感なので、発生までに時間がかかってしまうことが難点だ。

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【情報不足で仕事が選べない】

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