男にも女にもモテる、「女前」の3つの条件

「かわいい」「色っぽい」「華奢」な女を目指せ

箕浦編集長も「女前」だった

『InRed』の編集部員は20~30代の女性ばかり。唯一の40代である箕浦さんが部下11人を率いている。日頃、一緒に仕事をしている部員やスタッフは、箕浦さんをどう見ているのだろうか。

「撮影現場の大変な状況を把握し、スタッフとの関係性を理解して、いろいろな立場に立って判断してくれるところがスゴい」

「撮影や展示会、クライアントとの打ち合わせのときなどでも、つねに明るくて現場の雰囲気がとてもいい。編集長という立場なのに、気さくに話す姿は尊敬します」

「あんなに忙しくて、責任のある大変な立場なのに、いつも淡々としていて気持ちに左右されない。芯が強いのだと思います」

上司である編集局長の関川誠さんは、こう評価する。

「いつも安定していて、どんなときも感情的にならずに、同じ状態を保っている。それが彼女の人柄であり、部署の空気を作っている」

話しやすい雰囲気の箕浦さん

このように、女性からも男性からも支持される箕浦さんは「女前」だった。

箕浦さんが女性部下に対して心掛けていることは2つあるという。

ひとつは、なるべく無駄話をすること。

「私に対しても、先輩後輩の間でも、話しやすい雰囲気にしたい。特に『InRed』は30代向けで、その年代の部員が多いので、リアルな意見で作っていきたい。パソコンに向かって一生懸命考えても、いい企画やネーミングは出てきません。無駄話の中から生まれることが多いのです」

もうひとつは、あえてリーダーシップを発揮しないこと。

「編集長からは何も言われていないけど、こうしたほうが面白いからやろう!と、自発的に頑張ってくれるのが理想です。トップダウン型よりボトムアップ型のほうが、この雑誌はうまくいく、と思っている」

男性に対して、否定しない、立てる

男性に対して心掛けていることも2つ。

ひとつは、否定しないこと。たとえば、会議で「華奢見せと着やせの違い」を説明しても、男性は女性心理の細かいニュアンスがわからないことが多い。しかし、それもひとつの意見として受け止めるようにしている。

「私がいいと思ったことを絶対に通すんだという前提では話しません。読者のニーズはさまざまで、いろいろな人がいるので、私がいいと思ったことが伝わらない場合もある。だから、わからないという人の意見に耳を傾け、もっとわかりやすくするにはどうしたらいいかを考えます」

もうひとつは、男性を立てること。箕浦さんは20代の頃、同社の男性誌『smart(スマート)』の編集部で働いた。同僚は20代の男性数人で、彼らが男性上司をリスペクトし、立てながら仕事を進める様子を見て自然に身に付いた。このしなやかさとやわらかさが「女前」である。

それにしても、雑誌の編集長というハードな仕事をしている箕浦さんから、殺伐とした空気は流れてこない。むしろ、のどかな雰囲気が漂っているのが不思議だ。

「規則正しい生活というのを大事にしていますね。編集者は生活が不規則になりがちですが、忙しいなら忙しいなりに、自分にとっての規則正しいリズムを持つようにしているのがいいのかも。あと移動時間によく妄想をしています。大好きな旅行になかなか行けないので、ネットで口コミを読んで、もし宝くじが当たったらここに泊まろうってニヤニヤしたり(笑)」

自己管理力と、隙間時間にも頭の中で遊ぶゆとりを持つこと。それが、「女前」への一歩かもしれない。

(撮影:尾形文繁)

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