いつも隠れているパーツが見えると「色っぽい」
2つ目の「色っぽい」について。女性が好む色っぽさは、男性目線の肉感的な色っぽさとは少々違う。女性らしいパーツを強調しつつも、セクシーになりすぎず、さらに内側からにじみ出る色っぽさなのだ。
「2月号の『色っぽい女になります 宣言!』特集では、耳やうなじを出すヘアアレンジを提案していますが、いつも隠れているパーツが見えるとハッとさせられますよね。その新鮮な印象や普段とのギャップが、色っぽさを生み出すんですよ」
これは見た目だけでなく、精神面にも当てはまるだろう。仕事がいっぱいいっぱいだからといって、必死の形相になり、テンパったり、話しかけるなオーラが出ているのは、見る者をうんざりさせる。「たくさん仕事を抱えているはずなのに、悠然としている」「トラブルが起きても冷静に対処する」――そんな意外性のある余裕の態度が、大人の女性ならではの色気を感じさせるのだ。「色っぽい」も「女前」の条件に認定。
「着やせ」にはシャカリキなイメージがある
3つ目の「華奢」について。「着やせ」という言葉を使わないところに、デリケートな女心がある。
「『着やせ』という言葉には、太っているものを、シャカリキになってやせて見せるというイメージがある。それを女性は何となく嫌だと感じるのです。30代になると、どうしても体のラインが崩れてきます。太っているのではなく、あくまでも太って“見えて”しまう(笑)。それを服選びで華奢に見せるわけです。女性らしい丸みのある部分は、ゆるっと、ふわっとしたシルエットで見せて、体の華奢な部分を見せる。『三首見せ』というテクニックがあるのですが、首、手首、足首を見せると華奢に見えます」
「男前」な女性は、職場で男性たちに同化してチームプレーに加わるために、肩パットの入ったパンツスーツを着て、わざわざ骨太・筋肉質に見せていないか。ただでさえ肩に力が入りすぎているのに一層、戦闘的になる必要はない。丸みや華奢な部分を上手に見せる。それが「女前」の条件だ。
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