就活生が選ぶ「印象のよい採用サイト」20社 ANAとJALが人気、ソニーは理系から高評価

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この種の調査を見て不思議なのはトヨタ自動車の人気の低さだ。低いと言ってもいつもランキングに入っており、今回は16位。世界で互角に戦えるトップ企業だけに、もう少し高くてもおかしくないといつも感じる。

学生が採用ホームページを評価する基準は「見かけ」である。正確に言えば、就職ナビでざっと業種を研究しながら、知っている企業のホームページを見ている。そして第一印象で判断している。

コメントで圧倒的に多いのは「見やすい」と「わかりやすい」だ。続いて「きれい」「かっこいい」が目立つ。

逆に言うと、「わかりづらく」「見にくく」「使いづらく」「何を言っているのかさっぱりわからず」「興味が湧かない」採用ホームページがかなりあるということだろう。

ANAとJAL、なぜ高評価?

好感度ランキングの上位企業への学生コメントを紹介してみよう。1位のANAへのコメントは短文が多い。

「キラキラしていたため」(文系・早慶大クラス)

「社員インタビューがとても充実していたこと」(文系・早慶大クラス)

「動画が魅力的」(文系・早慶大クラス)

「写真が多い」(文系・上位私立大)とビジュアルへの評価も高い。

おもしろいと思ったのは、「人材を人財と呼んでいるところ」(文系・上位私立大)というコメントだ。「材」を「財」と書くことで学生の気持ちを引き寄せることができるようだ。また若手社員を登場させるのは常套手段だが、効果があることは次の言葉でわかる。「年齢の近い方の思いが書いてあった」(理系・その他私立大)

2位のJALもデザイン性への評価が高い。

「デザインがきれい」(文系・早慶大クラス)

「わかりやすく整理されていた」(文系・上位私立大)

「文言が簡潔でわかりやすい」(文系・その他私立大)

原稿を作り始めるとあれもこれも盛り込みたくなるが、削って短くするとメッセージ性が高まる。JALは簡潔な文言で狙いどおりの効果を上げているようだ。

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