最新!「CSR企業ランキング」業種別トップ10 ハイレベルの電機、金融トップはSOMPOHD

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不動産業トップは三菱地所(523.5点)。人材活用79.4点、環境89.2点、企業統治+社会性92.0点、財務262.9点と人材活用が若干弱い。三菱地所グループ贈収賄防止指針を定め、公務員や契約相手など幅広い贈収賄への防止に力を入れる。三菱一号館美術館や大手町パークビル三菱地所本社部分で賄われている電力をすべて再生可能エネルギーにするなど環境面の取り組みも積極的だ。

2位は同業の三井不動産(507.6点)。以下、3位ヒューリック(504.5点)、4位イオンモール(503.9点)、5位野村不動産ホールディングス(503.6点)と続く。

サービス業はセコムがトップに

サービス業はセコム(542.1点)がトップ。人材活用86.6点、環境89.2点、企業統治+社会性89.2点といずれもトップクラスではないもののバランスよく得点。主要サプライヤーにCSRへの取り組み全般についてのアンケート調査を実施。CSR方針や取引先に求める事項を示した「お取引先CSR推進ガイドライン」を作成している。

以下、2位リクルートホールディングス(529.3点)、3位電通(525.6点)、4位日本郵政(513.1点)、5位楽天(505.5点)と続く。

CSR活動は業種によって得意・不得意な分野は異なる。そのため、全体のランキングとあわせて業種別の順位を確認することが欠かせない。そのうえで強み弱みを確認すれば企業がより詳しくわかる。

ESG(環境・社会・ガバナンス)投資が広がり、CSRなど非財務情報を使って業種内での優良企業を見出そうという動きは年々広がっている。ぜひ、今回のランキングも参考にしていただきたい。

岸本 吉浩 東洋経済 記者

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きしもと よしひろ / Yoshihiro Kishimoto

1996年東洋経済新報社入社。以来各種企業調査にかかわる。『CSR企業総覧』編集長として、CSR調査、各種企業評価を長年担当。著書に『指標とランキングでわかる! 本当のホワイト企業の見つけ方』など。2023年4月から編集局記者、編集委員、『本当に強い大学』2023年版編集長。

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