食料品のトップはJT(552.5点)。人材活用90.7点、環境90.5点、企業統治+社会性97.7点といずれも高得点で、総合でも17位。市民参加型の清掃活動「ひろえば街が好きになる運動」を、自治体・企業・学校・さまざまな団体やボランティア・各催事の実行委員会等と協働して全国で実施するなど社会活動は質量ともに充実している。多くの育児休業支援制度、在宅勤務制度、副業許可制度や84.5%と高い有給休暇取得率など働きやすい職場環境が整備されている。
2位はアサヒグループホールディングス(547.3点)、3位はサントリーホールディングス(541.7点)。6位味の素(529.4点)までが総合100位内だ。
社会課題解決に幅広く取り組む帝人がトップ
繊維製品は帝人(547.2点)がトップ。人材活用93.8点、環境94.6点に加えて、企業統治+社会性98.9点がトップクラス。CO2排出削減に向けた航空機・自動車軽量化、燃費向上のための航空機・自動車メーカーとの取り組みや地球温暖化対策に貢献する超軽量天井材の展開など、社会課題解決への幅広い挑戦に対する評価が高かった。
2位は昨年1位だった東レ(545.7点)。財務は270.1点で帝人に大きく差をつけたが、人材活用91.8点、企業統治+社会性は89.2点で同社を下回った。3位のワコールホールディングス(476.4点)は上位2社から若干離されている。対象社数も少ないが総合500位に入った企業は9社だった。
パルプ・紙/化学は有力企業がズラリと並ぶ。トップは2年連続で花王(569.7点)。女性管理職比率15.5%、フレックスタイム制度、在宅勤務制度、裁量労働制度をはじめとした幅広い勤務柔軟化の各制度などで人材活用は100点(1位)。財務も全体9位の280.2点と高得点。環境94.6点、企業統治+社会性94.9点も比較的高く総合でも3位となった。
2位は2017年まで3年連続で総合1位だった富士フイルムホールディングス(565.2点)。ただ、花王との差はわずかで今後、業種トップの争いは激しくなりそうだ。
以下、3位旭化成(556.1点)、4位信越化学工業(544.8点)までが総合50位内。10位の資生堂(528.5点)も総合93位で100位内に入っている。
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