早稲田女(ワセジョ)は本当にモテないのか

「出版社勤務ワセジョ」の結婚、出産への考え方

高校2年のときに交換留学へ

学区内トップの県立高校に推薦で合格し、2年生のときには交換留学でオーストラリアで1年間を過ごした片岡さん。親の意向ではなく、中学生の頃から自ら決めていた留学だったという。

「海外にあこがれがありました。日本人がまったくいない都市だったので、英語に不安がありましたが、最初の2カ月ぐらいで慣れました。留学生仲間との交流も楽しかったです」

片岡さんの外向的かつ行動的な一面がうかがえるエピソードである。現地の高校で単位は取得したため、日本に戻ってからはそのまま受験へと突入。早稲田大学にも指定校推薦で挑戦した。

推薦入試と言っても一番人気に近い早稲田に入るのは決して楽ではない。県内の俊英が集まる高校でも2~3人しか枠がなく、「オール4.8~4.9の成績」が必要になるのだ。受験科目数が限られている私立大学の通常入試に比べて、バランスの取れた幅広い学力が問われる。

文学好きの片岡さんは「新たな文学が生まれている場所に身を置きたい」という志望どおりに第一文学部に合格。オーケストラサークルにも入り、学生生活を大いに楽しんだ。

上智女子とワセジョの違い

「早稲田に入っていちばんよかったと思うのは、濃い人たちが多いことです。みんな自分の専門分野にプライドと自信を持っていて、話しているだけで面白いし刺激を受けます。自分も頑張ろう、という気持ちになるのです」

ワセジョという言葉も片岡さんは前向きにとらえている。「性別を気にせずにしっかり生きている」との意味を含んでいるとの主張だ。

「素材としてはかわいくても、女性っぽくしていない人が多いですね。幼い頃から女の子扱いされて来ていない人たちなのです(笑)。(担当する雑誌の)取材で上智大学に行ったときに『女の子の華やかさが早稲田とは全然違う!』と感じました。写真を撮るときも何も指示していないのに、読モ(読者モデル)ポーズをしてくれるので驚きました」

男女差を感じない環境で濃い人たちに囲まれ、能力をさらに伸ばした片岡さんは、狭き門である大手出版社への就職を志す。第1志望の会社には入れなかったものの、活躍する女性が多い現在の勤務先を受けたときは、面接時に相性のよさを感じた。

「雰囲気が何となくワセジョっぽいんです。実際、早稲田の卒業生も多いんですけど……。男性も素敵な人がたくさんいますが、性別を意識することはほとんどありません。冷静に考えるともったいないですね」

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