今回は、子供に恵まれずにご自身を「女性として欠けている」とお悩みの読者の方からのご相談に回答させていただきます。
<ミセス・パンプキンからのコメント>
世間様の目になんて、構っていられない
このコラムは、私が4人の子供を育てた経験の中からお話させていただいていますので、貴女の心に届く助言ができるかどうか自信がありません。でももう一つの「自分がしたいことだけをする罪悪感」については、古今東西、多くの人たちが持ち続けてきた悩みで、私自身も繰り返し自問してきたことですので、ご一緒に考えるという形でお話させていただきます。
まず子供を授からなかったことで、「女性として欠けている」と感じておられることに強く異議を申し上げます。結婚して、最低子供を一人はもうけた女性だけが完璧で、あとは欠けた女性なのでしょうか。
世間が決めたいわゆる適齢期を過ぎても、全人格的に尊敬できて愛せる人と出会うまでは結婚しないと選択した人や、家族の事情、あるいは病気その他で結婚できない人、産めるのに産まない選択をした人、そしてやむを得ず離婚した人など、みなさんそれぞれの選択や事情・理由がありますし、そのことが個性として尊重されるという社会的なコンセンサスは、数十年前と比べると格段に醸成されました。
世間様が貴女をどのようにみているかに関してはこの際、構っていられないとして、子供が授からなかったご自身のことを「欠けている」と感じておられることに対しては、私ははっきりと異議を申し上げます。
海外では同性同士の婚姻も法律で認められるようになり、日本でも性別変更で父にも母にもなれる時代です。子供がいないご自分を欠けていると感じる考えは、不要にご自分を不幸に陥れたり、曇りガラスを通して世の中をみることになるだけで、得るものは何もありません。
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