子供が産めない女性は、欠けている?

世間様に押し付けられた女性観なんて、断固無視

ネガティブな人は、他人にとって“時間泥棒”

私が40代だった頃の、やはり家業を手伝っていた友人の場合は、子供ができなかった理由をストレスのせいにはしませんでしたが、家業の手伝いを「女工哀史だ」と言うのが口癖でした。

かといって夫婦仲はよく、彼女は仕事をするのが嫌いというのでもありません。要は、いつも自分を必要以上に不幸に見立てたり、暗に夫を責めたり恩着せがましく言うのが癖なのです。普通の人からみると、どうしてそこでそんな発想になるのかと不思議なほど、ネガティブ発言を大真面目にします。

あるとき私の前で「私は女工哀史の人」と言い、それが始まると続く言葉も愚痴っぽくなるので、「厚かましいね!女工哀史はハタチ(20才)まで!」(出まかせです)と先制圧力をかけて、「貴女と会っていると時間泥棒されている気分で楽しくない」と忠告しました。

その時からピタリとその愚痴は止まり、彼女のパートナーから随分感謝されました。後日談によると忠告よりは「女工哀史はハタチまで」が効いたらしいのですが。

もうお気づきですね。ストレスどころではない大変な苦労と環境の中でも、子供をどんどん産む人はザラですし、個人差があり何とも言えませんが、不妊の原因が、家業を手伝ったストレスかもと考えるのは、ご夫妻にとって今さら良いお考えとは思えません。

今の貴女に欠けているのは女性としてではなく、「20歳を過ぎた未婚の娘がいる母親は、ご近所を歩けない」と言われた時代の女性観から抜け出せないでいることではないでしょうか。

生きがいかを探すのは、人生最大級の挑戦

次に、子供を授かった人を羨ましく思ったり、その感情を持って一生を送ったりすることへの不安、自分の楽しみのためだけに生きることに罪悪感を感じたりする原因は、元を正せば一つではないでしょうか。

貴女は今、出産が望めなくなってそれまでの目標がなくなり、次の全人生をかけた目標、つまり趣味や楽しみ程度ではない“生きがい”がみつかるまでの、手探り状態だと思うのです。

大切な人を失くしたり、育児後に子離れした人や定年退職した人、自営業者がなんらかの理由で生業を閉めたりしたときに、これまでに打ち込んできたことが突然(本当は突然ではないのですが)なくなり、目標を見失った状態になるのと同じで、子供を育てた人よりその時期が、少し早く訪れたにすぎません。

このような悩みを持つ人は、ある意味で恵まれた人たちです。生活に追われて働けど働けど貧困から抜け出せない人や病で苦しむ人には、その前に深刻な問題と闘わねばなりません。

自己実現が仕事になっていたり、生きがいといえるものに早くに出会い、それを簡単に得られた人、“神”の存在(ないし神という概念)を信じ、“神”から常にその答えを与えられている人などはさらに恵まれた人たちですが、日本ではまだまだ少数です。

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