「育休3年」女性差別で、男も女も損をする

アベノミクスの「女性活用」って、本気ですか?

アベノミクスでも注目を浴びる、「女性の活用」。一見、聞こえのいいこの言葉、実は大きな問題をはらんでいるという。本連載では、そんな「男と女」にかかわるさまざまな問題を、異色の男性ジェンダー論研究者が鋭く斬る。
女性が働きやすい社会は、男性にとっても生きやすい社会です。(撮影:梅谷 秀司)

安倍政権の外交政策は、関係国との摩擦にもかかわらず、国内では比較的肯定的に受け入れられているようですね。得るものは日本国内の保守派からの求心力だけで、外交政策としての合理性には疑問を禁じえないのですが……。今日のお題はそちらではありません。

「アベノミクスと女性労働」の問題に議論を限定しましょう。女性の活用をうたう安倍政権。その内実は、外交政策以上に怪しい気がするのです。

社会科学には「予言の自己成就」という概念があります。たとえば、根拠がなくても「景気がよくなる」という予言をし、それを周囲の人たちみんなが信じれば、結果としては確かに景気はよくなる、というものです。「景気は気から」というのは、まさにそのとおりで、「気」が共有されれば確かに「気」だけで、景気がよくなるのは事実です。消費税増税前の駆け込み需要もあり、そのレベルでは短期的には経済は堅調に進むかもしれません。

さらにそれに沿うものとして、安倍政権は「女性の活用を!」と唱えているのですが、どの程度本気なのでしょう。今回は日本の少子高齢化とその対策を絡めながら、安倍政権のいう「女性の活用」について、考えてみたいと思います。

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