ELTいっくんが23年間も芸能界で生き残るワケ バラエティで「笑われる人」でいい
「たまたまそこにいた」から得られる好機もある
20代後半、スタジオ店員をやりながら、単発仕事でギターの助っ人をする中で知り合ったミュージシャンの1人が、ともにELTをやることになる五十嵐充くんだった。彼はエイベックスが所有する音楽スタジオで働いていて、そこでさかんにデモテープを作っていた。
その演奏にギターが必要だというので、一本5000円で手伝うようになった。その中に、エイベックスに移籍してきたばかりの、高校3年生の女の子をボーカルに迎えたテープがあった。その女の子が、持田香織だった。
そんなある日、突然、エイベックスのディレクターに呼び出された。そのディレクターは当時TRFの担当だったので、僕はてっきり「TRFのツアーメンバーのオーディションだ!」と思い込み、ギターを持ってはせ参じた。そうしたら、
「ん? なんで楽器持って来てんの?(笑)」
TRFさんはまったく関係なくて、持田香織のグループをつくるという話だった。最初は彼女をソロデビューさせる予定だったが、せっかくだから「その他」がいたほうがいいよね、ということになったようだ。それで、たまたまデモテープに参加していた僕に声がかかったというわけだった。
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