アップル「ホームポッド」2台使いが秀逸すぎる デジタル音楽のためのユニークなスピーカー
HomePodは最初の1曲目を再生する際、全方位を向いている6つのマイクを用いて、自分が再生した音の反射を測定する。これによって、壁までの距離や部屋の広がりなどを認識するという。
スピーカーを設置する際、最適な環境を得るには、その部屋に合わせた位置や向きなどを正しく行う必要があった。しかしHomePodの場合、好きな場所に置けば、その部屋を最適な音で満たしてくれる簡単さがある。
スピーカー自体に「正面」という概念はなく、ボーカルや主旋律などの音を際立たせる「スイートスポット」が、部屋のより広い部分に設計される。HomePodは音楽を分析して、直接届ける音と、壁などの反射を使って間接的に届ける音を分離し、1台でステレオ再生を実現するだけでなく、音像を正しく作り出そうとするそうだ。
Siriがリクエストに応えてくれる
Siriは自分のApple IDの情報を用いて、さまざまなリクエストに応えてくれる。
例えば「90年代のロックを再生して」と頼めば、自分のApple Musicのアカウントを用いて、適切なプレイリストを再生する。「お気に入りを流して」「モーツァルト」「リラックスできる音楽」といったざっくりとしたリクエストもできるし、アーティストや曲名を指定したリクエストも可能だ。
HomePodに対する選曲は、Siriを通じたものだけでなく、iPhoneなどの「ミュージック」アプリを用いることもできる。お気に入りのプレイリストをiPhoneから選曲し、出力先をHomePodにしておけば、音楽を再生し続けてくれる。
音楽再生中にミュージックアプリを終了したり、音声通話が入った場合は音楽は止まるが、HomePodは自分でApple Musicから音楽を再生し続けてくれるため、BGMが途切れることはない。
HomePod登場以前からApple MusicをサポートしていたSONOSスピーカーでも同様のことは実現できていた。ただしSONOSは最新モデルでもSiriに対応しておらず、スケジュールなどをiCloudで管理している場合、HomePodを用いた音声アシスタントによる活用に利便性を感じた。
またHomePodはHomeKitデバイスのコントロールにも対応する。部屋の電気やブラインド、空調などを声でコントロールできるが、設置されている部屋を中心に考えられているため、リビングルームのHomePodに「この部屋の電気を暗くして」という指示ができる。
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