「私が悪い」と自分を責めてしまう罪悪感の正体 この世で一番許せないのは自分という人も

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罪悪感とはいったいどんな感情なのでしょうか(写真:ふじよ/PIXTA)
他人の期待に過剰に応えようとしてしまう、自分と仲良くしてくれる人にどこか申し訳なく思う……と考えてしまうことはありませんか? これらの気持ちの裏にはすべて、「罪悪感」という感情があるそうです。罪悪感とは、ひとことで言うと、「私のせいだ」「私が悪い」と感じる感情のこと。この罪悪感を許すにはどうしたらいいでしょうか。

長年にわたって罪悪感に着目してきた心理カウンセラーの根本裕幸氏の新著『いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本』を一部抜粋し再構成のうえ、お届けします。

思い当たることを探してみる

突然ですが、次のようなことに思いあたる節はありませんか?

◯ なにかと自分を責めて「ダメ出し」する癖がある
◯ 過去に自分がしたことに対して、「後悔していること」がある
◯ うまくいかないことがあると「自分が悪いから」と思ってしまう
◯ 逆に、うまくいかないことがあると「だれかのせい」にしてしまう
◯ 自分と仲よくしてくれる人に「どこか申し訳ない」気持ちを感じている
◯ 大切な人を傷つけてしまいそうな「怖れ」を感じることがある
◯ だれかを助けられなかった「痛い思い出」がある
◯ なにかと自分を「追いつめる癖」がある
◯ 他人の期待に「過剰に応えようとしてしまう」ところがある
◯ 人からの「感謝や愛情」を素直に受けとることができない

これらはほんの一部ですが、罪悪感が心の中にあるときによく起こる反応です。罪悪感という感情は、私たちの人生において非常に重要な影響を与えるものなのです。

しかし、明らかにだれかを傷つけてしまったというようなわかりやすい罪悪感ならば自覚できるのですが、そうでない罪悪感の場合、自分にそれがあることに気づいていないこともとても多いのです。

私はカウンセラーとして、20年近くの間に、たくさんの方にお会いしてきました。その中でいちばん問題になる感情がこの罪悪感であることに気づいたのですが、意外にも自分が罪悪感を抱え、それによって苦しんでいる(=しあわせになれない)ことに、多くの方は気づいていなかったのです。

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