「自己肯定感の低い子」に親ができる1つのこと

「できる子」ほど自己肯定感が育ちにくい?

子どもの「自己肯定感」を高めるためには親にはどんなことが必要でしょうか(写真:kikuo/PIXTA)
難関大学に合格しても、一流企業に就職しても、幸せになれるとは限らないこの時代。
20年後の「子どもの幸せ」に対して、親ができるのは究極的には、ひとつだけ、 「自己肯定感」を育てること。5万人の子どもと向き合ってきた放課後NPOアフタースクール代表の平岩国泰氏が著書『子どもの「やってみたい」をぐいぐい引き出す! 「自己肯定感」育成入門』で提唱する、新しい子育ての基本を一部紹介します。

教育熱心で一生懸命な親ほど「成果」に注目してしまう

子どもの自己肯定感を上げる親の働きかけとして、多くの大人がまず思い浮かべるのは「子どもをほめる」ということだと思います。

子どもが何かに頑張って取り組んでいたら、それをほめて励ますのは基本的にはいいことでしょう。

しかし、「ほめる」という行為には、多くの親が陥る落とし穴があります。それは、私たち親は、ついつい、わかりやすい「能力」や「成果」に熱く注目してほめてしまうということです。 例えば、子どもがテストでいい点を取った。サッカーの試合でゴールを決めた。

そのとき、その点数の高さ、得点できたことを、ただ、ひたすら「すごいね!」「よくやったな!」とほめてはいないでしょうか。あるいは、「よくない結果」だった場合に、「もっと頑張りなさい」と、よりよい成果を出すことだけを求めてはいないでしょうか。

「○点取れた」「勝った」「成功した」というのは、あくまで「成果」であり「結果」です。

結果だけを評価され続けることで、子どもには「価値があるのは自分ではなく、あくまで○○ができる自分であり、ただの自分には価値がないのでは」という気持ちが生まれてしまいます。

もちろん、そうしたことを子ども自身がはっきりと自覚するケースはまれでしょう。

しかし、そうした価値観が無意識に刷り込まれ、「何となく不安な気持ち」や「焦り」となって子どもの心に根を張ります。あるいは、結果が出なくなり始めたときに投げ出すこともあります。結果の出ない自分を受け入れられず、「何もしないからできないだけ」という逃げ道を作るわけです。

子ども自身がどんな努力をした結果なのか。子ども自身が何を得て、どのように成長したのか、ということは、成果に注目すればするほど、見えづらくなってしまいます。「成果を挙げられなければ、自分の存在は認めてもらえない」といった不安や焦りは、子どものその後の成長にとっては、むしろマイナスになります。

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