
19歳で子どもができて怒濤の生活に…
「負けず嫌いで、とにかく気が強いタイプなんです。可愛げとは程遠くて、正直男運も散々。そんな私ですが、3人の子どものことは絶対に守っていきたいし、私自身の幸せも諦めたくはない。だって私が悲観的になってしまったら、きっと子どもたちの人生も暗いものになってしまうから」
販売店勤務の契約社員である愛さん。人なつっこい笑顔、女性らしい佇まいとは対照的に、彼女が歩んできた道のりは決して平坦なものではなかった。

最初の結婚は19歳。相手は当時、働いていたチェーンのカラオケ店の同僚だった。付き合って1年経った頃、子どもができたのがきっかけだ。恋人としては好きだったが、生活していくことを想像すると絶望的だった。
「ケンカになれば輩(やから)のような口調で罵るし、お金もあるだけ使ってしまう人で。それでも若い私にとっては大切な人だったんです。今思うと疑問なんですけどね」
授かった子どもを堕ろすことだけは考えられなかった。そこで愛さんは決意した。父親として、子どもを“認知してもらおう”と――。
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