ヴィッセル神戸が目指す「アジアNo.1」への道 今季2度の監督交代、成績も低空飛行続くが
6月に今季3人目の指揮官が就任
Jリーグに激震が走ったのは4月17日のことだった。ヴィッセル神戸がフアン・マヌエル・リージョ監督との契約解除を発表したのだ。
リージョはスペインにおいて稀代の戦術家といわれ、現在最高の監督との呼び声高いジョゼップ・グアルディオラが師と仰ぐ人物である。スタイル確立を託して招聘したものの、その時点でのリーグ戦成績は3勝1分3敗の10位。就任からわずか半年での退任となった。
後任には2017年8月から約1年半指揮を執った吉田孝行氏が就いたものの、リーグ7連敗を喫したチームを立て直すことはできず、短期間で退任となった。三浦淳寛スポーツダイレクターが説明する。
「リージョ監督の契約解除については何度も話し合っての決断です。志半ばで苦渋の決断でしたが、合意するしかありませんでした。吉田監督は監督不在という緊急事態で、引き受けてくれる人がいない中での再登板となりました。
ヴィッセル愛の強い人間だから、このタイミングで引き受けてくれましたが、就任後、ケガ人が増えてしまい、指揮を執るに当たって厳しい状況になってしまいました。成績が振るわず、監督交代が短期間で起きてしまったことは、一緒に戦ってきた現場サイドのすべての人間に責任があります」
吉田監督の下で7試合を戦ったのちの6月8日、新たな指揮官が発表された。ドイツ人のトルステン・フィンク監督である。フィンク監督は現役時代、FCバイエルン・ミュンヘンでドイツ・ブンデスリーガ優勝や欧州チャンピオンズリーグ制覇を経験。現役引退後はハンブルガーSVやスイス、オーストリアのクラブで監督を歴任した人物だ。コーチ陣も刷新し、ヴィッセルはリスタートを切った。
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