W杯の「サッカー・スパイク戦争」が熱すぎる 長友のオーバーラップを可能にする「あの靴」
「結果を出させる靴」と「履かせ込む力」
「ナイキのサッカー・スパイク市場でのポジションは?」と聞かれれば、「断然トップ」と答えると思います。今回のワールドカップの全出場選手のうち、63%がナイキのスパイクを採用しており、圧倒的な存在と言えます。
日本では暫定的に2位のアディダスと拮抗することがあっても、年間を通じれば3~4割の販売シェアで1位を維持しています。日本のサッカー・スパイク市場のプレーヤーはナイキ以外に4社ほどありますが、ナイキが圧倒していて、まさに「1強」状態と言えます。
日本の代表選手では、代表メンバー23人中、長友佑都選手、山口蛍選手、昌子源選手、酒井宏樹選手、遠藤航選手など4、5人の選手が着用しています。また、今回は惜しくも選ばれませんでしたが、予選で活躍したドイツの浅野拓磨選手やスペインの井手口陽介選手も愛用しています。
ナイキの強さの要因は、そのプロモーションや革新的なものづくりのスケールにあります。ナイキは現在、他社がまったく追いつけないレベルにあると言っていいでしょう。
特にここ10年ぐらいの間、右肩上がりにシェアを伸ばしてきたと実感しています。なぜそれほどまでに選手に浸透してきたのか。ナイキのスパイクのいちばんの強みは、そのコンセプトにあると思います。
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