いびつなラグビー人気はすぐ終焉しかねない

セルジオ越後、「未熟な報道」の弊害を語る

フィジカル面で日本人は世界に通用しないとされてきたが、ラグビー日本代表はそうした常識を覆した(写真:日刊スポーツ/アフロ)
今回の「日本サッカーの問題点を聞く」は、日本中に大旋風を巻き起こしたラグビー日本代表の活躍を受けてお送りする。思い起こせば、ワールドカップで優勝を遂げ日本中が盛り上がった、あの「なでしこジャパン」ブームのときと、根っこの部分は何も変わっていないのではないか。

 

――ラグビーの日本代表が帰国しました。3勝1敗という好成績を挙げながら、グループステージで敗退してしまいましたが、彼らの戦いについてどう評価していますか。

厳しいトレーニングを積み、完璧な準備をして、初戦で最高のゲームをして優勝候補の南アフリカを下した。それに尽きるでしょうね。ラグビーは実力が得点に反映されやすく、番狂わせの少ない競技だと言われていますが、それなのに、これまでのワールドカップで1勝しかしていなかった日本が勝ったということは、ものすごい勢いで進歩を遂げた証でしょう。

だからといって、世界のトップグループに入ったわけではない。中3日という厳しい日程でしたが、スコットランドには完敗しましたから。でも、セカンドグループの中ではかなり上のほうにいるんじゃないでしょうか。

昨年のブラジル・ワールドカップで『優勝を狙う』と言いながら、惨敗に終わったサッカーの日本代表よりも、世界のトップに近い位置にいることは確かです。

体のぶつかり合いでひけを取らなかった

あと、すごく印象的だったのが、体と体のぶつかり合いでまったくひけを取らなかったことですね。何人かの外国人選手がいたわけですが、日本人選手も自分より体格の大きな選手をふっ飛ばしたり、タックルで止めたりして、あれだけのゲームを披露した。

だから、サッカーでよく言われる“日本人はフィジカルでは世界に勝てない”というのが、単なる言い訳にすぎないことがよくわかりました。同じ日本人が違う種目でやれている。つまり、民族的にはできないわけじゃないということですね(笑)。

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