ラグビーW杯、日本代表の1次リーグ敗退決定 スコットランドがサモアを下す

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激戦の末、スコットランドがサモアを下した(写真:Reuters / Russell Cheyne)

[英国ニューカッスル発(ロイター)]- スコットランド代表は10月10日、何度も肝を冷やしながら、なんとか36-33でサモア代表を下し、ラグビーワールドカップ準々決勝に進出した。これで、日本代表の決勝トーナメント進出の可能性は消滅した。

セント・ジェームズ・パークで行われた試合において、期待はずれのトーナメントを良い気分で終了しようと必死だったサモア代表は、エンド・ツー・エンド(グランドの端から端へ)のスリリングな試合展開で4つのトライを奪い、スコットランド代表に3点リードで前半を終了した。ところが後半は軽率な反則を相次いで犯し、台無しの結果にしてしまった。

後半終了近く決定的なトライを決め、キックで21得点を上げたクレイグ・レイドローの大活躍により、サモアは酷い目に遭わされ、10月18日、トゥイッケナム・スタジアムで行われるオーストラリア代表、ウェールズ代表の勝者と当たる準々決勝に、スコットランド代表が進むことを許した。

「かなりシュールだったよ。それこそプレッシャーを感じながら、私たちがラグビーをやっている理由だよ」と、スコットランドのフランカーでマン・オブ・ザ・マッチに選ばれたジョン・ハーディーは熱狂的な最後の数分間を説明しながら語った。

序盤はサモアペースだった

日曜日に行われる予選プール最終戦でアメリカに勝利すれば、初めて決勝トーナメントへ駒を進めることになる日本代表(ブレイブ・ブロッサムズ)は、サモア代表の勝利を望んでいた。

トゥシ・ピシとレイドローが早い時間にペナルティゴールを決め合った後、センターのレイ・リーロがフライハーフのピシをお膳立てし、右隅に片手でタッチダウンを奪ったサモア代表が均衡を破りリードした時、日本の準決勝進出は起こりそうに見えた。

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