ヴィッセル神戸が目指す「アジアNo.1」への道 今季2度の監督交代、成績も低空飛行続くが

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今シーズンのヴィッセル神戸もリーグ戦7連敗(公式戦9連敗)を喫した。5月26日の湘南ベルマーレ戦で連敗を脱出し、フィンク新監督の下での6月15日の初陣も白星を飾ったものの、シーズン中の監督交代も3年連続。今シーズン中盤まで迷走したことは否めない。うまくいかない中で、三浦SDには諦めるという選択肢はなかったのか。

「いえ、それはないです。三木谷会長も『ブレずにやろう』『改革には痛みが伴うものだ』とおっしゃっている。その言葉は、僕にとってすごくありがたい。我慢は必要だけど、ある程度のスピード感も必要なのは事実。スタイルを変えながら、ポイントもとらないといけない。これは、本当に難しいことです」

スタイルの確立という点では、これまでのヴィッセルには、「もったいないと思う部分があった」と三浦SDは続ける。お金をかけていい選手を獲得しても、監督が代わるたびにスタイルが変わり、せっかくとってきた選手が、次の監督の戦術に合わないということがたびたび起きていたという。

だから、今回の改革では「スタイルを定め、それに合った選手を獲得する。監督選びも、我々のスタイルを表現できる人に託す」という方針を明確にした。

この1、2年でヴィッセルが獲得した有名選手は、元ドイツ代表のルーカス・ポドルスキ、元スペイン代表のアンドレス・イニエスタ、ダビド・ビジャ。いずれもワールドカップ優勝経験のあるスター選手だ。中でも、2018年夏に加入したイニエスタの影響は非常に大きい。

イニエスタには日本人が学ぶべきすべてがある

「彼は人間性が抜群にいい。超が付くほどの一流です。プレーはもちろん、日本人へのリスペクト、日本文化を学ぼうとする姿勢、すべてにおいてすばらしい。バルサの頭脳といわれていたくらいですから、ピッチ上で起きることはすべて把握している感じです。毎日近くで練習している選手たちは、黙っていても成長できると思います。

彼は簡単なトラップをする際にも、一歩、逆を入れるんですよね。だから、そんなに難しいことをしていないように見えて、ボールをまったく取られないじゃないですか。そして、隙があれば、相手の脇にドリブルでスッと入っていく。日本人と体型が似ていて、背もあまり高くない。フィジカルでプレーしているわけじゃないけど、体幹は強い。日本人が学ぶべきすべてが、彼のプレーに入っていると思います。

イニエスタ選手を獲得したことで、Jリーグだけでなく、アジアのサッカーがこれから変わっていくぞ、というふうに僕は感じています。そういう狙いもあって、三木谷会長はイニエスタに投資をしたと思うんです。三木谷会長のサッカーに懸ける思いやスポーツへの投資は、日本全体のスポーツの価値を上げると思いますね」

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