ディズニーに学ぶ幸せに仕事をする4つの思考 ディズニーランドは魔法の学校だった
いつもゲストが中心にいる
ディズニーランドでは、「仕事」=「ゲスト」でした。いつも会話の中心にゲストがいたのです。遅刻をしたスタッフに対して、「遅刻や欠勤は、なぜいけないのか」を説明するとき、たいてい、まわりの仲間に迷惑がかかるとか、そういった理由を挙げるでしょう。
しかし、こんなことを言う人がいました。
「あのね、香取さん。遅刻してほしくないのはさぁ、オープンのときに、この場所に香取さんにいてほしかったからなんだよ。だって、香取さんが今日あの時間に通常どおりに立っていたら、今日のゲストのなかで何人かは香取さんと会って楽しい思いをしてもらえたかもしれないでしょ!!
いつもそうやってポジション配置を考えているんだ。だから時間には来ていてほしいんだよ。ほかのキャストなんて、誰も迷惑だなんて思ってないよ。でも、ゲストにとって私たちキャストの存在って、それぐらい大事なんだよね……」
厳しく叱られたり、面白い発想で指導してくれたりと、やり方は違っても、いつも「ゲスト」が中心にいました。
「ゲストに楽しんでほしい」「楽しい時間と思い出を……」。たとえ、コスチューム交換カウンターのような表に出ないセクションでさえも。
最初は「アルバイト=適当」と考えていた私ですが、そこに「ゲスト」が存在することで、「アルバイト」であっても「仕事」だし、「仕事」であれば真剣さと責任を持って「ゲスト」に接しなければならない。そこには「アルバイト」も「社員」も関係ない……ということが感じられたのだと思います。
ディズニーランドでは「ゲスト」でしたが、どんな仕事にも「大切にしなければならないもの」があるはずです。その「大切なもの」を本当に大切に思うこと、それが「働く」っていうことなんだ、と教えてくれたのです。
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