ディズニーに学ぶ幸せに仕事をする4つの思考 ディズニーランドは魔法の学校だった

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舞浜駅から見える花火。写真はイメージ(写真:kaz_i/PIXTA)  
「好きなことを仕事にできれば最幸だけど、選んだいまの仕事を好きになる幸せもある」
働き方改革が始まり、「働き方」について考える場が増えています。みなさんも、1度や2度、考えたことがあるのではないでしょうか。「仕事がつまらない」「行きたい会社に行けなかったから楽しくない」「こんなはずじゃなかった」「生きていくために仕方がないから働いている」……、仕事についてどう思うかというアンケートでよく出てくる言葉です。なぜか、仕事は大変なもの、苦行だと思っている人が多いようです。しかし、本当に仕事は「生活のための苦行」なのでしょうか。
「仕事は、自分で勝手に楽しんじゃえばいい」
70回もの増刷を重ね、20万人もの方が手にした名著『社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった 新版』の著者、香取貴信さんは言います。ディズニーランドに入った当初、香取さんは、バイト代のために仕方なく働いていたそうです。ところが、途中から働くことが楽しくなり、好きになっていたとのこと。それは、働くことについて、ディズニーランドで考えさせられたことによって意識が変わったことが理由だそうです。香取さんが影響を受けたことの中から、とくに大事な4つについてご紹介いただきました。  

いつもゲストが中心にいる

①「大切なもの」を本当に大切に思う

ディズニーランドでは、「仕事」=「ゲスト」でした。いつも会話の中心にゲストがいたのです。遅刻をしたスタッフに対して、「遅刻や欠勤は、なぜいけないのか」を説明するとき、たいてい、まわりの仲間に迷惑がかかるとか、そういった理由を挙げるでしょう。

しかし、こんなことを言う人がいました。

「あのね、香取さん。遅刻してほしくないのはさぁ、オープンのときに、この場所に香取さんにいてほしかったからなんだよ。だって、香取さんが今日あの時間に通常どおりに立っていたら、今日のゲストのなかで何人かは香取さんと会って楽しい思いをしてもらえたかもしれないでしょ!! 

いつもそうやってポジション配置を考えているんだ。だから時間には来ていてほしいんだよ。ほかのキャストなんて、誰も迷惑だなんて思ってないよ。でも、ゲストにとって私たちキャストの存在って、それぐらい大事なんだよね……」

厳しく叱られたり、面白い発想で指導してくれたりと、やり方は違っても、いつも「ゲスト」が中心にいました。

「ゲストに楽しんでほしい」「楽しい時間と思い出を……」。たとえ、コスチューム交換カウンターのような表に出ないセクションでさえも。

最初は「アルバイト=適当」と考えていた私ですが、そこに「ゲスト」が存在することで、「アルバイト」であっても「仕事」だし、「仕事」であれば真剣さと責任を持って「ゲスト」に接しなければならない。そこには「アルバイト」も「社員」も関係ない……ということが感じられたのだと思います。

ディズニーランドでは「ゲスト」でしたが、どんな仕事にも「大切にしなければならないもの」があるはずです。その「大切なもの」を本当に大切に思うこと、それが「働く」っていうことなんだ、と教えてくれたのです。

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