「働かないオジサン」がいない会社の工夫

40歳に訪れる「こころの定年」にどう対処するか

どこの職場にもいる、「働かないオジサン」――若手社員の不満が集中する彼らは、なぜ働かなくなってしまったのか? 「どこの職場にもいる」ということは、何か構造的な問題が隠れているのではないか? ベストセラー『人事部は見ている。』の筆者が、日本の職場が抱える問題に鋭く迫る。
「働かないオジサン」がいないという、リクルート。どのような施策があるのか。(撮影:尾形文繁)

リクルート社では、働かないオジサンはいない?

今までの連載では、働かないオジサンの実例に加えて、彼らが生まれる会社の仕組みや、なぜ彼らの給与が高いかなどについて述べてきた。

しかし、すべての会社に働かないオジサンがいるわけではない。先日、かつてリクルート社に勤めていたAさんに、お話を伺う機会があった。その際、入社30年目の同期会が開催されたときのことが話題に上った。

「30年間ずっとリクルート社で働いている同期の方は、どの程度おられるのですか?」と聞いてみた。「1割くらいでしょう」とAさんは答えてくれた。

同じ大手でも伝統的な企業であれば、30年間で退職した社員が1割、という会社もある。リクルート社では、残っている社員が1割なのである。若い頃から起業・独立を目指している社員が多いからだろう。

「会社に残っている50代の社員は、どういう仕事をされているのですか?」と聞いてみると、管理職よりも、専門職的な仕事をしている社員が多いそうだ。この連載の初回に登場したような働かないオジサンは、リクルート社にはいないと、Aさんは語ってくれた。

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