「男性の育休義務化」が夫婦の危機を招くワケ

産後うつの原因が「夫」になってしまうかも

出産も育児もそれぞれの価値観や環境の違いがあります。男性の育休義務化ははたして希望の光となるのか、それともストレスとなるのでしょうか (写真:チータン.C/PIXTA)

夫の育休のデメリットが浮き彫りに?

こんにちは。生きやすい人間関係を創る「メンタルアップマネージャⓇ」の大野萌子です。

男性の育休義務化への議論が盛り上がっています。実現すれば、今まで休みを取得したいのにできなかった人たちには希望の光となるかもしれません。女性の負担を減らし、夫婦で育児をするという、ワンオペ育児を防止する1つの打開策のようには見えます。

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しかし、義務化ということになるといささか不安を覚えずにはいられません。出産も育児もそれぞれの価値観や環境の違いがあり、ひとくくりにしてしまうのは、乱暴だと感じます。というのも、最近、夫の育休のデメリットが浮き彫りになるケースの相談が増えてきているからです。

ケース1)手際の悪い夫にイライラする

両親のサポートが得られず、心細さもあり、妻のほうから頼んで夫に育休を取ってもらった。夫が用意してくれる食事は出来合いの総菜やレトルトなどが中心で、時間も不規則。家事の手際も悪く、一日中イライラする。インスタントなら自分でできるし、家の中でゴロゴロされると腹が立つだけ。自分で頼んだ以上、強くは言えずに本当に困っている。このまま一日中顔を合わせる生活が続くのかと思うと、耐えられない。今までは、お互いの時間が別々にあったからうまくやってこられたことを再確認している。爆発しそうな自分を抑えることで一日が過ぎていく。

要するに、料理、洗濯、掃除、初めての育児を完璧にこなせる男性なんてほぼいないという現実があります。能力の高い家政婦さんではありませんから、当然そのような問題が浮上します。やる気があっても向き不向きもあるでしょう。そんな夫と一日中顔を合わせることが苦痛だという相談が増えています。

ただでさえも、出産後のホルモンの乱れから気持ちが不安定になりがちなうえに、夫に当たってしまう自分を責める気持ちになることもあり、どんどん追い詰められていきます。

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