「頑張れ」はいつからNGワードになったのか

励ますつもりが相手を追い詰めている?

いつのころからか「頑張る」という言葉を使いにくくなりました。どんな状況でも一律に「これを言ったらダメ」という言葉はあるのでしょうか?(写真:Claudia/PIXTA)

こんにちは。生きやすい人間関係を創る「メンタルアップマネージャⓇ」の大野萌子です。

使いづらくなった「頑張れ」という言葉

いつのころからか「頑張る」という言葉を使いにくくなりました。悪気もなく、よかれと思って「頑張れ」と励ましたつもりが、「これ以上、何を頑張ればよいのですか?」と逆切れされたという場面を体験したことのある方も多いのではないかと思います。

仲間のカウンセラーの中にも「頑張ってくださいね」とクライアントの方に声がけしたところ、「カウンセラーなのに、頑張ってなんて言葉を使うなんてひどい!」という理由でクレームになったケースもあるほどです。

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おそらく、発端は2000年以降、職場でも「心の病」が労災認定されるようになり「うつ」という心の病が注目されるようになってからのことと思います。疲弊している人にこれ以上「頑張れ!」と言ってはいけないという対処の仕方が言われるようになってから顕著になってきたと感じます。

そもそも、「うつ」は、休みを取らずに働きすぎたり、頑張りすぎて限界を迎えることによって起こるとの認識から、限界に達した相手にそれ以上頑張れと叱咤激励するのは、酷ではないかという発想から言われるようになりました。

ただ、「うつ」といってもさまざまな症状があり、昨今は、さほどの業務量がなくとも、休みが取れていても、こころの不調を訴える人は増えています。

もちろん物理的なものだけでなく精神的な負荷もありますので、一概には言えませんが、「怠けているだけでは?」「わがままなのでは?」と周りが不可解に思うケースも残念ながら少なくありません。楽な仕事ばかりではありませんし、生きていればさまざまなことがあります。そんな毎日の中で、頑張らないで済むこと(仕事)なんて基本ありません。

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