33歳「幼児残し修行に出た夫」と決別した妻の今 会社同僚夫が「ワインを水に…」のスピ傾倒

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「この人、心から家庭を欲しているんだな、そう思ったんです。私も今度こそ安定した家庭を築きたかった。それに、こんなお父さんをやってみたいという具体的な話がたくさん出てきたので、うちの息子がその望みを一つひとつ満たしていく未来は悪くないな、って」

そして次のデートで交際を開始。2カ月後には、なんと彼はやよいさん親子の住むアパートの近所へ引っ越してきた。その時にはすでに、車にチャイルドシートが取り付けられていた。そして自然とやよいさん宅で時間を過ごすようになり、子どもともどんどん打ち解けていく。

「最初は、お友達の○○くんだよ、と息子には紹介しました。息子は大人の男の人に遊んでもらえるのがとにかく嬉しかったようで、すぐに懐いて。夫は夫で息子をお風呂に入れながら、これが僕の夢だったんだ、とジーンとしていましたね。そして彼、保育園のイベントにも来てくれるようになったんです。そこでくんづけで呼ぶのもなんだな、ということになり、初めて息子に“お父さん”と呼ばせることにしました」

“普通の”家庭をちゃんとやれているな、と実感

そして2017年12月、出会って11カ月で入籍。結婚から1年半経った現在、やよいさんのお腹には、新しい命が宿っている。

「本当に“普通の”家庭をちゃんとやれているな、って日々実感しています。夜も早めに帰ってきてくれることが多いから、息子と3人で食卓を囲む時間も取れるし。前の結婚ではこんなことさえも、夢のまた夢だったので幸せです。

息子にとって、今の夫は“お父さん”、前の夫は“パパ”。どっちも大切で、そこは息子にとっては譲れないみたいですね。数カ月に一度連絡が来て、たまに面会させています。それだけが、私には気が重い時間なんですけどね」

出産は9月の予定だ。やよいさんが4人家族の母親として、新しいスタートを切る日も近い。

本連載では、取材をさせていただける方を募集しています。お子さんがいて離婚をされた方の応募をお待ちしております。ご応募はこちらのフォームより。
波多野 友子 ライター

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はたの ともこ / Tomoko Hatano

日本大学芸術学部写真学科卒。大手テーマパークでオフィシャルフォトグラファーを務めた後、2012年にフリーライターへ転身。執筆は企業オウンドメディア、女性向けメディア、サッカーメディアなど多岐にわたる。育児や女性の働き方に関心を寄せる1児の母でもある。

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