33歳「幼児残し修行に出た夫」と決別した妻の今

会社同僚夫が「ワインを水に…」のスピ傾倒

「基本的に残高を確認しないんですよ。つねにカードローンで借金をしている状態。給料が入ったら返済するんですけど、また上限以上使って借金をするという具合でした。付き合って2年経った頃、アパートの更新に合わせて同棲しようという話になったんですが、引越し代は全部私が払いました。ついでに、20万円ほどあったローンも、私がクリアにしてあげて」

それでも、7年付き合った相手を振ったやよいさんには、結婚する以外の考えはなかったという。同棲と同時に入籍。そして2年後、やよいさんが25歳で妊娠が判明。そして同時期、夫の行動がおかしくなった。週末になるたびに、スピリチュアル系のセミナーに通うようになったのだ。

“水道水をワインに”スピリチュアルにはまっていく夫

「もともと、宇宙とかヨガみたいな世界が好きではあったんです。でも1回8000円のセミナーに通い始めてから、ますます言動が意味不明になって。『今日はブッダと対話をしてきた』とか、『水道水をワインに変えてきた』とか……。家でもコップの水に念を飛ばしていましたね。正直、ドン引きでした」

そんな夫も、子どもが生まれることに対しては前向きだった。「毎日定時に帰って遊ぶんだ」と楽しげに話していたので、やよいさんもスピリチュアルには目をつぶり、夫とともに育児に取り組む決意を固めた。出産当日、立ち会った夫は目を真っ赤にして涙まで流していた。しかし、そんな感動も一瞬の出来事。結局スピリチュアルの世界に、ズブズブとはまり込んでしまったのだ。

「結局、育児参加はほぼありませんでした。平日は仕事、週末は集会。『西日本の沈没を防ぐために、メンバーの念力で富士山を噴火させるんだ』とかなんとか(笑)。勝手に週末の予定を組んで家を空け、私は完全なワンオペ。何度も話し合いの場を持とうとしましたが、夫はどんどん不機嫌な様子で黙り込むようになり、あっという間に会話はなくなりました」

息子が1歳になる前に、やよいさんは離婚の覚悟を固める。出産に際し専業主婦になっていたやよいさんは、働きに出ることにした。認可外保育園を見つけて子どもを預け、前職の同期の紹介で、フリーライターとしてデビューしたのだ。収入は月に20万円。月に1万5000円支給される児童手当さえも「臨時収入だ」と言って使い込んでしまう夫に隠れてコツコツ貯金をし、子どもの将来に備えて学資保険にも加入した。

「夫は、私が離婚に向けて準備をしているとは夢にも思っていなかったと思います。もともと財布は別だったので、少しでも貯金を増やすために布おむつを使ったり、モヤシと鶏胸肉を使った料理のレパートリーを増やしたり、結構工夫していましたね」

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