幼児期から「親子で英語」を習うとどうなるのか 2人のバイリンガル育てた専門家の視点

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わが子とふれあい、今しかないわが子との時間を楽しみながら、そこに少し英語を足してあげる――。そうすることで、時間的・経済的な負担なく、子どもに「英語の種まき」をしてあげるのです。

英語は、ピアノや水泳のように、ほんの一部の人しか高いレベルに到達できない、というものではありません。正しいやり方で早くから始めれば、誰でも高いレベルに到達できるという意味では、英語はとてもモノにしやすいのです。

助走に子どもの意志や能力は関係ない

幼児期から親子で英語に取り組むことは、子どもが18歳でバイリンガルになるための「大いなる助走」です。この助走をしているかどうかで、完走率が変わってしまうほど、大きな意義を持つものです。そしてこの助走に、子どもの意思や能力は関係ありません。子どもの完走率を少しでも上げてあげること、子どもが英語を味方につけて未来に羽ばたいていく下地を作ってあげることは、親の少しの心がけでできるのです。

では、この「親子で英語に触れること」は何歳から始めればよいのでしょうか。私の答えはいつも同じです。今すぐ始めてください。1歳でも2歳でも、あるいはプレママ・プレパパでも、その時々でやれることはたくさんあるのです。

可能なら、0歳からスタートさせてほしいと思っています。「0歳は早すぎるんじゃないか」「せめて、幼稚園に入ってからでいいんじゃないか」と思う方も多いでしょう。しかし、スタートが遅くなればなるほど、英語が「勉強するべき科目」になってきてしまいます。

コミュニケーションの部分を飛ばして、英語が最初から「勉強するべき科目」になってしまうのは危険です。「勉強するべき科目」である以前に「英語は言語」なのだと、子どもにわかってもらうには、早ければ早いほうがいいのです。

中学生にもなってしまうと、子どもには英語以外にもやるべきことがたくさんあり、なかなか英語に集中して取り組むことができません。そして、中学生よりも小学生、小学生よりも幼児のほうが、抵抗なく英語を受け入れることができます。子どもに「新しいものを柔軟に受け入れる力」が十分備わっているうちに英語に触れさせることには、重要な意味があるのです。

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