幼児期から「親子で英語」を習うとどうなるのか 2人のバイリンガル育てた専門家の視点

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クール博士がTEDで紹介した実験結果からもわかるように、たとえ毎日でなくても、少しの時間でも、外国語で遊ぶことによって、子どもはもともと持っている聞き取り能力を失わずに済むのです。それならば、無理のない範囲で構わないので、子どものうちから「英語に触れる時間」を作ってあげるべきではないでしょうか。

生まれてすぐからでも、親子のふれあいタイムに少し英語を取り入れることは十分可能です。もちろん日本語をメインにしながら、ほんの少し英語を織り交ぜる程度で構いません。「よし、今日から英語を始めるぞ!」なんて気負う必要はないのです。気づいたら、いつの間にか英語が生活の一部になっていたという位置づけが大切です。

「親の英語力」の向上も望める

親子で通える英語教室も、生後4カ月くらいになれば通うことができます。「そんなに早く?」と思われるかもしれませんが、なるべく早く始めることにはメリットがあります。

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1つ目は、子どもが人見知りをしないうちに始めることで、子どもの負担を減らすことができるということ。2つ目は、親にとっても、ほかの親たちと知り合い、仲間作りができるということ。3つ目は、親がこれからバイリンガル育児を進めていくうえでの、またとない「準備期間」になるということです。

親が英語の達人である必要はありませんが、少しずつでも英語に慣れておくことは大切です。父親や母親が英語のできる家庭では、そうでない家庭と比べて、子どもが、英語ができるようになる確率はずっと高いと思います。子どもに英語に慣れ親しんでほしいと思うなら、まずは家庭にその環境を作ってしまえばいいのです。

今まで英語にしっかり取り組んだことのない親が、子どもと一緒に毎日英語の歌を歌ったり聞いたりすることで「英語のある生活」を確立することができたら――確実に、親自身の英語力が向上します。「親子で英語に触れ始めたら父親のTOEICのスコアが上がった」なんていう、嬉しいご報告もいただいたことがあります。

小田 せつこ 金城学院大学人間科学部 現代子ども教育学科 教授

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おだ せつこ / Setsuko Oda

コロンビア大学ティーチャーズカレッジで英語教育修士号取得。 英検1級取得(優秀賞受賞)、TOEIC 975点、TOEFL 109点。 大手英会話学校、大手児童英語教室、中学、高校、大学、大学院で英語教育に携わる。教歴30年。2人の子どもがムリなくバイリンガルになった経験をベースに、幼児期からのムリのない英語教育を提唱している。名古屋で親子英語教室「おやこえいごくらぶ」を主宰。

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