“出直しLCC”バニラエアに乗ってみた 及第点のテイクオフ、独自性確立が今後の課題

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12月20日に就航したバニラエアの機体。リゾート色を押し出した(撮影:鳥海高太朗)

エアアジア・ジャパンの運航終了から2カ月弱が過ぎた、2013年12月20日。新たに「バニラエア」へと生まれ変わったLCC(格安航空会社)が、成田―沖縄、成田―台北の2路線で船出した。今後、成田―札幌(2014年1月)、成田―ソウル(2014年3月)に就航する予定となっており、リゾート・レジャー路線を中心とした事業展開を進めていく。

バニラエアの初便は、朝6時45分の成田発・沖縄行き。筆者は朝5時10分頃にチェックインカウンターのある成田国際空港第2ターミナル1階に到着した。初便ということもあり、報道関係者や飛行機ファンの姿が多かったが、パッケージツアーでバニラエアを使って沖縄へ向かう観光客の姿も多くあった。就航初日の成田―沖縄線を利用して感じたことをリポートする。

手荷物カウンターの光景に変化

生まれ変わったバニラエアは、旧エアアジア時代に利用者から不満が多かった部分の改善が目立つ。

まず、ホームページの予約画面が使いやすくなった。加えて、空港でのチェックインの締め切り時刻も、便出発の45分前から30分前に変更した(国際線は便出発の50分前)。わずか15分の違いと思われてしまいそうだが、気軽に乗りたい国内線において、この15分の意義は大きい。

手荷物カウンターでの手続きはスムーズになった(撮影:鳥海高太朗)

また、インターネット上でのWebチェックインも予約番号・出発日・名前の入力のみで可能となった(ただし、便出発の48時間前から2時間前まで)。チェックイン済みの搭乗券を印刷しておけば、チェックインカウンターに立ち寄らず、そのまま保安検査場へ向かうことができる。

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