だからこそ、FISHBOYさんはもっと大人たちが子どもたちに「自分が向いていること」に気づく機会を提供していくべきだと主張する。
「親が何の仕事をしているかわからないけど、毎日つらそうに帰ってくる。大人がお昼に何をしているのか情報を与えられていないのに、将来の夢を聞かれる。それでは、子どもたちは自分が何に向いているか、気づくこともできません。そのためには、子どもたちにもっとワクワクする話を聞かせるか、そういう人の姿を見せるしかありません」
企業が「ぜひ我が社を見てほしい」というのと同じように、「ぜひ私の仕事を見てほしい」とアピールできる大人が増えれば、早い段階にたくさんのワクワクする未来があることを知り、自分に向いていることに気づく子どもが増えるかもしれない。
踊る喜びを、日本全国に
これまで数々の結果を出してきたFISHBOYさんの教えは、ダンスはもちろん、それ以外にも取り組みにも幅広く応用することができるだろう。
最後に、FISHBOYさんに今後の展望について語ってもらった。
「ダンスを覚えれば、言葉を話すように自分を表現することができるようになります。現在は小中学校でダンスが必修科目になりましたが、今の40代以上のようにそれより前に育って人生で一度もダンスを経験しない方も大勢いらっしゃいます。
そんな方々にも、ダンスを通じて得られる喜びを知ってもらいたいと思っています。言わば、『全国民ダンサー化計画』が私の野望です」
人は楽しいから笑うのでなく、口角を上げて笑顔をつくると実際に楽しくなるということはすでに広く知られている。
それと同じように、オックスフォード大学の心理学者とプロのダンサー合同チームによる研究で、ダンスが人間に幸福感をもたらすということも明らかになっている。
もしダンス経験がないなら、あなたも恥ずかしがらずにチャレンジし、踊る喜びを体感してみてはいかがだろうか。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら