高齢者を狙った「詐欺」が増え続けている事情 1件あたりの被害総額は230万円近くに上る
何年も前から取り上げられ、何度もニュースになっている振り込め詐欺(相称:特殊詐欺※)。あちらこちらでPRされている昨今ですし、「こんなに報道されているのにまだ被害にあう人がいるの?」「うちの家族に限って、だまされることはないから大丈夫!」と思っている方も多いでしょう。
でも、詐欺師はあの手この手を使って被害者から理性的な判断力を奪います。それが大きな落とし穴。たとえどんな人でも「うちは絶対に大丈夫!」ということはありません。今一度、家族としっかり話し合ってみませんか?
詐欺の代表格を知ろう
いろいろなタイプの詐欺がありますが、「オレオレ詐欺」「架空請求詐欺」「還付金詐欺」が特殊詐欺の三大代表格。
まずは「オレオレ詐欺」。知らない人はいないくらい有名でしょう。「オレだけど・・・」と、さも電話相手の家族であるかのような口調で、トラブルによってお金が必要になったと話し、現金を犯人の口座に振り込ませるのです。特殊詐欺が広く知られるようになった最初の手口ともいえます。
「架空請求詐欺」は、被害者が実際には利用していない商品やサービスの代金を、メールや文書などで請求する詐欺。
そして「還付金詐欺」は、公的機関職員を名乗る犯人が「還付金を受け取れます」として電話やはがきなどで被害者に接触し、ATMに誘導して犯人の口座への振込みを行わせます。
どれも不特定の人に対して対面することなく、電話、FAX、メールを使って行う詐欺で、特殊詐欺と分類されています。