恥を恐れる日本人が「孤独」に陥る納得理由

どこの国でも男女共が直面する課題だが…

男性が歳を取るにつれ内向的になってしまう、その理由とは?(写真:DragonImages/iStock)

「恥じらいを忘れた女がオバサンになり、恥をかくのを恐れる男がオジサンになる」

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筆者は昨年、現代人の宿命ともなりつつある「孤独」について掘り下げた『世界一孤独な日本のオジサン』という本を上梓した。とくに中高年男性がその犠牲になりやすい、という内容に、賛否両論のご意見を頂戴したが、このテーマについての会話の中で「何歳から、オジサンなの」という問いをよくいただく。それに対して、冗談交じりに返す答えの1つが冒頭の言葉である。「恥」という感覚の捉え方の違いが男女の孤独格差につながっているのではないか。今回はこんな仮説に基づき、「恥と孤独」というテーマについて掘り下げてみたい。

「ロンリネス」は健康に悪影響を及ぼす

1人の時間を楽しむ「ソリチュード」はいいけれど、誰にも頼ることができず、たった1人で不安で寂しい気持ちを指す「ロンリネス」の孤独は健康に悪影響を与える。これは無数の科学的研究によって実証され、世界で大きく取りざたされている事実だ。独身や独居であるといったことが問題ではなく、誰にも頼ることができず、支え合う関係性がまったくない「孤独」の状態が長期間続くことが心身をむしばむことから、海外では、国を挙げて対策に乗り出す機運が高まっている。

日本では、孤独が肯定的に捉えられがちなこともあって、対策はまったく進まず、日本は世界に冠たる「孤独大国」化しているが、アメリカのカイザー家族財団と英誌エコノミストと共同で昨年8月に発表した3カ国調査で、日本人独特の「孤独」に対する意識と問題点が浮かび上がった。まず第1点目は、日本では、「孤独が自己責任」と考えられているということだ。その割合は日本では44%とアメリカの23%、イギリスの11%と比べて圧倒的に高かった。

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