元プロ選手も学ぶ「野球学」広がり見せるワケ

筑波大学大学院の川村教授が第一人者

新しい発見があったと話した大島公一氏(筆者撮影)

大島公一氏:「10年間プロ野球のコーチをさせていただいて、コーチとして限界を感じていました。新しい知見を得なければと思っていたのです。

吉井さんに川村先生をご紹介いただきました。特に『打撃の動作』について学ばさせていただき、新しい発見がありました。

僕は『研究』と『現場』をつなぐのは非常に重要だと思っています。

そういう立場で少しでもお役に立てるような人材になりたいと思います。川村先生は何事に対しても、わかりやすい言葉で説明してくださいます。僕らでもわかる言葉で伝えてくださいます。それが素晴らしいですね」

立花龍司氏:「コーチたるもの学ぶことをやめたらコーチではなくなります。それに選手はコーチを選ぶことができません。コーチの不勉強でダメになっていく選手を目の当たりにしてきました。自分の理論を押し付けるだけのコーチにはなりたくないという一心で学びました。

野球人にとって大学院で学ぶことは100%プラスと話した立花龍司氏(筆者撮影)

働きながらだったので、現場で起きた問題を大学院で学び、確かめるという感じでした。時間が取れなくて、休学と復学を繰り返して修士取得までに5年かかりました。

野球人にとって大学院で学ぶことは100%プラスです。無駄な情報はありませんし、持っていて損になるものもありません。今は学ぶ仲間をどんどん紹介しています。この大会には現役の選手やコーチも顔を出してくれました。この流れをつないでいきたいと思います」

もう1つの野球がここにはある

野球と言えば「根性」、そして先輩や指導者への「絶対服従」。

そういう従来の「日本野球」の文化とはまったく異なる「もう1つの野球」がここにある。

「野球離れ」「勝利至上主義」など、日本野球はさまざまな問題を抱えているが、筑波大学から、こうした問題に取り組み、新しい「日本野球」を開拓する人材が生まれてくるだろうと実感した。

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