新潟県高野連の「球数制限」をめぐって話題となっている日本高野連だが、今度は高知県からちょっと不思議な話が伝わってきた。
高知商野球部員が「学生野球憲章」に抵触?
地元紙の報道によると、昨夏の甲子園でも活躍した高知商業硬式野球部の3年生が、昨年12月に行われた同校ダンス同好会の発表会の舞台に、ユニフォーム姿で上がったことが「日本学生野球憲章」に抵触する可能性があるとして、同校の野球部長が謹慎処分になりそうだという。
第2条(学生野球の基本原理)
④学生野球は、学生野球、野球部または部員を政治的あるいは商業的に利用しない。
ダンス発表会で500円の入場料を取っていたことが「商業的に利用した」ことになる可能性があるという。
高知県高野連の報告を受けて、日本高野連は1月16日の定例会合で、高知商業高校硬式野球部部長を「有期の謹慎処分」とする処分案を決定した。これを2月1日の日本学生野球協会の審査室会議に上げ、処分を最終決定するという。
処分そのものは軽微だ。高知商業は2019年春の選抜の候補校になっているが、ダンスイベントに参加したのは部活を卒業した3年生だったこともあり、現役の1、2年生はおとがめなしである。監督も処分されない。
同部長は、発表会直後に学校側の指摘を受けて、以後、野球部での指導を自粛している。そして学校も「規則を徹底すべきだった」と非を認めている。たとえ謹慎処分が決定したとしても「有期」であり、復帰が可能だ。
そういう意味では大した事件ではないかもしれないが、事件そのものは報道各社がニュースで報じたこともあって、全国的な話題となった。多くの人は、SNSなどで高野連の処分に対して疑問を投げかけている。
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