もはやインターンシップは「就活の主戦場」だ 多くの学生が3年生の8月から動き出している

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「2週間以上」を望む学生も「うわべでない、本当の企業の姿」を感じ、知りたいと思っているようだ。

「企業の人たちと実際に働くことで、うわべだけでなく職場の雰囲気がつかめるから」(名古屋大学、理系・女性)

「実際に企業で働くイメージを持つことができる」(和歌山大学、理系・男性)

「実際の企業の仕事の様子や雰囲気を感じるためにはそのくらいの期間が必要であるから」(筑波大学、理系・男性)

長期の参加は有利になる?

長期インターンシップが選考に有利と考える学生も多い。長期が望ましいと答えた学生から次のような声があった。

「選考にかかわるから」(立命館大学、理系・男性)

「内定に直結しそうだから」(慶應義塾大学、理系・男性)

「長期のインターンに参加することができたら、選考でも多少有利になりそうだから」(早稲田大学、文系・男性)

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確かに、インターンシップ枠や特別選考が存在し、「優秀学生に対し考慮する」と明言する企業はかなりあるから、企業と長期に接することが有利になることはありそうだ。ただし、企業から評価されるかどうかは学生次第である。

今回の調査は、HR総研とリブセンス「就活会議」が共同で行った。「就活会議」に参加する学生は、就活意識が高く活動量が多いことで知られている。今回の調査でわかったのは、インターンシップが就活前半のステージ(3月より前)の最大イベントになっていることだ。

8月のサマーインターンシップに参加する学生が増えていることは周知の事実だが、9月から2月までの半年間にもインターンシップに参加し続けている。

この現象がすべての学生に当てはまるのかどうかはハッキリしない。しかし、口コミサイトである就活会議の学生の動きはほかの学生へも波及していくと思う。まだインターンシップに参加していない諸君は、まだ参加が可能なインターンシップに1社でも多く参加することをお勧めしたい。

佃 光博 HR総研ライター

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つくだ みつひろ / Mitsuhiro Tsukuda

編集プロダクション ビー・イー・シー代表取締役。HR総研(ProFuture)ライター。早稲田大学文学部卒。新聞社、出版社勤務を経て、1981年文化放送ブレーンに入社。技術系採用メディア「ELAN」創刊、編集長。1984年同社退社。 多くの採用ツール、ホームページ製作を手がけ、とくに理系メディアを得意とする。

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