もはやインターンシップは「就活の主戦場」だ

多くの学生が3年生の8月から動き出している

学生が参加するイベントには、インターンシップのほかに企業説明会がある。企業説明会では人事や社員が壇上から会場の学生に話す形式が多いので、参加希望学生が多ければ、会場の席数で調整できる。

しかし、インターンシップは社内で行われることも多く、人事以外の部署の協力も必要となるので設営が面倒だ。そこで事前に選考を行うことが一般的になっている。今回の調査で「事前選考はなかった」との回答は文系で10%、理系で8%しかいなく、ほとんどの学生がインターンシップで事前選考を経験している。

選考で最も多いのは「エントリーシート」で、文系で84%、理系で90%に達する。「適性検査」は文理ともに6割程度、「面接」は5割弱である。「グループディスカッション」と「学力検査」は文理で傾向が異なっており、文系は、「グループディスカッション」は43%だが、「学力検査」は34%。ところが、理系では「グループディスカッション」は26%と少ないが、「学力検査」は40%である。企業は理系学生の選考では学力を重視しているようだ。

8月に急増、翌年2月まで続く傾向

今回の調査で最も興味深いのはインターンシップへの参加時期だろう。グラフを見てわかるとおり、6月以前の参加学生はほとんどいない。7月になって増え始める。

8月になると急増して文系で70%、理系で58%が参加している。例年なら9月のインターンシップで減り始めて10月と11月のインターンシップはかなり低い数字になるのだが、今回は様相が一変している。10月も11月も半数近くの学生がインターンシップに参加している。

さらに「今後参加予定のインターンシップの時期」を見ると、12月、1月と2月も半数の学生が参加予定と回答している。

インターンシップは夏と冬がメインの時期と考えられていたが、実際には8月に本格的にオープンし、翌年2月まで継続する大規模な就活イベントになっている。そして、ほとんどの学生が複数社のインターンシップに参加している。

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