結局「インターンシップ」は就活に有利なのか 丸紅が5泊6日の超過酷インターンを行う理由

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「このインターンは選考とは一切関係ありません」――。これはいったいどこまで信じていいのだろうか(写真:kou / PIXTA)
調査依頼書:2017 年○月×日
「インターンは選考に関係あるのでしょうか?」

 

本格的な就活シーズンがやってきた。会社説明会などの広報活動が解禁になるのは3月からだが、それ以前から企業はあの手この手を使って、水面下で学生に接触している。中でも近年存在感を増しているのが、企業で就業体験をする「インターンシップ」(以下インターン)だ。

日本経団連の会員企業であれば、就活解禁前に行うインターンは「選考や採用とは一切関係がない」ことを明確にすべきだとされているが、何日か泊まり込む合宿形式のもの、ビジネスコンペの形式を取るものなど、学生も企業も実際の選考以上に死力を尽くして取り組むものもある。いったい、企業のねらいはどこにあるのだろうか。

丸紅の「超過酷!」5日間泊まり込みインターンに潜入

「記者が取材に来るといったら、現場の担当者が難色を示しまして……。1人だけならなんとか大丈夫です」。就活探偵団が、インターンへの“潜入”取材を複数企業に申し込んだ結果、総合商社大手の丸紅が受け入れてくれた。

丸紅が2016年2月に実施したインターンは、5日間泊まり込みの合宿形式。2011年まで実施していた2泊3日のインターンを1度廃止し、2015年にインターンを復活させたときには、合宿形式を取りやめた。それが2016年からは、5泊6日の合宿にパワーアップした形だ。

見るからにハードそうだが、応募者数は実に約3000人。そのうち、選ばれし50名だけが参加できる。素倍率にして60倍の超難関だ。そこまで参加者を厳選しておきながら、例に洩れず「選考とは一切関係ない」(野村容人事部採用課長)と明言している。

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