顔をさらしてまで罵倒し合う人々
それができないのなら、「偏っていて一方的で無責任な議論しか発生しないネットの匿名コメント欄は廃止してしまえ!」とボクはずっと言っているのですが、最近、「Yahoo!ニュース」にフェイスブックのコメント機能が追加されました。
驚きました。なにせ実名と所属企業を公開している人が、自分とは異なる思想・信条を持った人々を、堂々と汚い言葉で罵倒しているのです。これには正直、面食らった。インターネットの癌は、「匿名性」ではなかったようです。
フェイスブックのコメントは返信機能があるので、実名同士で罵倒し合っているのをたまに見かけますが、人数比の問題があり、どうしても「ネット右翼」と呼ばれる人たちがいじめっ子になっているパターンが多い。また、内容も議論と呼ぶには程遠いものです。匿名よりはマシかもしれませんが、少なくともボクのまわりには、顔をさらしてまで罵倒し合う人は一人もいません。
インターネットの癌は、もしかしたら「匿名性」ではなくて、「キーボードという、口を通じない発言手段」なのかもしれません。
実際に対立している2人を呼び出し、リアルに口で激論させるような生放送の番組って、存在しないのでしょうか。単なる意見の違いをあげつらうのではなく、もっと本気で自由な言論を戦わせるようなもの。
たとえば、在特会(在日特権を許さない市民の会)の桜井誠さんと韓国のパク・クネ大統領とか。不可能でしょうけど、やってほしいなあ。タブーを無視した議論を全国民に公開するところから、理想の国づくりが始まる気がするのです。
さて来週は、特定秘密保護法案と自民党沖縄県連の公約撤回から見た、選挙システムの改革案について論じます。
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