スポーツの戦略立案は統計学に移行した
こんにちは、Tehuです。最近、大学の課題や自分で制作している作品の試作で、多量のデータを使うことが多いです。企業のビジネスのデータであったり、ウェブサーバーに残されたアクセスログのデータであったり、Twitterで特定の発言をしたユーザーたちのデータであったり……。いろんなものがありますが、Excelデータにすると数万~数十万行にわたるようなものです。
これを自作のプログラムに流し込んで画面に3次元的に表示し、人や経済の脈動を映像で表現し、どのような表現が最も美しく、さらに“実用的か”を調べているところです。
データの処理という大きな課題に、毎日、立ち向かっている僕にとって、今回のワールドカップは非常に面白いネタになりそうです。
ここ数年でスポーツの戦略立案は完全に統計学に移行したと言われています。日本でも、ソフトバンクが2009年に福岡ソフトバンクホークスの全選手に、データと映像にアクセスできるiPhoneを配布して以降、デジタルな処理で戦略を練ることが徐々に普通になってきましたが、国際的な大会であるワールドカップではそれがもっと進んでいるようです。
ハフィントン・ポストが取り組んでいるのは、ワールドカップの試合の状況(ボール支配率・パス成功率・パスの方向と距離など)を事細かにリアルタイムで更新し、ウェブサイトに掲載するプロジェクトです。
これ、非常に可能性に満ちたプロジェクトです。現段階でも、試合観戦のお供にすることで、戦況をよりリアルにとらえることができ、まるで解説席からプレーのすべてを俯瞰しているかのような体験ができるでしょう。
さらに、たとえばこれらのデータをCG映像化したり、カメラによる録画映像にリアルタイムに合成することができるようになれば、サッカー中継というのも大いに変わるかもしれません。センサーを仕込んだり、会場に多くの特殊なカメラを仕込むことで、ボールの弾道や選手の細かい動きをデータで取得できれば、新たな体験型のアート作品に活用できるかもしれません。
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