W杯のデータが面白い! データを制する者が世界を制し、やがて支配される

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健康科学の分野も前進する

これはあくまでも一例にすぎませんが、データがコンピュータの処理を経て非常に有意義なものに変化することを、わかりやすく示していると考えられます。

そして、ビジュアライゼーションの用途だけでなく、データは現在、さまざまな分野で最大の関心を集めているといっても過言ではないでしょう。

僕が通う慶應SFCでも、データの解析を専門とする「データサイエンティスト」の育成が急務となり、「データサイエンス基礎」の履修が必須となりました。また、これまで、ビッグデータの活用はビジネスエリアが主でしたが、大学で最も関心が集まっているのは医療分野。プライバシーの問題を乗り越え、全国の病院に蓄積されているデータを活用することで、健康科学の分野は大いに前進するのではないかと言われています。

人間がデータ分析を身に付けることは、最強の記憶力と、最多の経験を身に付けるということにほかなりません。知識のデータベース化が進んでクイズ番組に出られるロボットが作られた今、真の知能の開発のためにも経験のデータベース化が世界中で進んでいます。データを制するものは世界を制し、やがて人間はデータに支配されていくのかもしれません。

Tehu 慶応義塾大学1年生・デジタルクリエーター

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てふ / Tehu

1995年、神戸市生まれ。灘中学校、灘高校を経て現在、慶応義塾大学1年生。中学生の時にプログラミングに興味を持ち、2009年にiPhoneアプリ「健康計算機」を公開。ダウンロード数が無料アプリで世界第3位となり、話題となる。以後、「放射能計算機」、劇団ひとり監修の「僕の余生。」などのアプリ制作を続ける。2010年からUstreamで「Tehuのオールナイトニホン」を放送開始。米アップルの新製品記者発表を同時通訳する番組を定期的に放送し、人気を集める。2013年、グーグル日本法人元会長の村上憲郎氏との共著『スーパーIT高校生“Tehu”と考える 創造力のつくり方』(角川書店)を発売。現在、クリエーターとして多くの企業のプロジェクトに参加するほか、講演や雑誌連載など多岐にわたって活動している。中国籍で本名は張 惺(ちょう・さとる)。日本語、英語、中国語を操る。

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