健康科学の分野も前進する
これはあくまでも一例にすぎませんが、データがコンピュータの処理を経て非常に有意義なものに変化することを、わかりやすく示していると考えられます。
そして、ビジュアライゼーションの用途だけでなく、データは現在、さまざまな分野で最大の関心を集めているといっても過言ではないでしょう。
僕が通う慶應SFCでも、データの解析を専門とする「データサイエンティスト」の育成が急務となり、「データサイエンス基礎」の履修が必須となりました。また、これまで、ビッグデータの活用はビジネスエリアが主でしたが、大学で最も関心が集まっているのは医療分野。プライバシーの問題を乗り越え、全国の病院に蓄積されているデータを活用することで、健康科学の分野は大いに前進するのではないかと言われています。
人間がデータ分析を身に付けることは、最強の記憶力と、最多の経験を身に付けるということにほかなりません。知識のデータベース化が進んでクイズ番組に出られるロボットが作られた今、真の知能の開発のためにも経験のデータベース化が世界中で進んでいます。データを制するものは世界を制し、やがて人間はデータに支配されていくのかもしれません。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら