先日、機会があってヤフーの社長や執行役員の方々と食事をしました。同社は新体制になってからの「爆速経営」や、11月に刊行された同名の書籍が話題になるなど注目を集めています。
しかし、今回のテーマはそれではありません。「Yahoo!JAPAN」のさまざまなポータルサービスの中でも圧倒的に主軸となっている「Yahoo!ニュース」を見て感じたこと、そこから正しい言論のあり方について考えていきます。
「Yahoo!ニュース」では、一部のニュース記事にコメント欄が付いています。通称「ヤフコメ」といい、「ヤフコメ民」と呼ばれる、ひたすらコメントをしている人たちが存在します。さらには、コメント欄でケンカを始めることもあります。匿名言論界で、2ちゃんねると並ぶ巨大掲示板であることは間違いないでしょう。
このヤフコメがなかなかすごいことになっています。政治に関するニュース記事で、コメント欄が開設されているものをちょっと見ていただきたい。最近だと、特定秘密保護法案や自民党沖縄県連の公約撤回問題がもめています。もうビックリするぐらい意見が偏っています。
「右翼・左翼」という1本の軸だけでグループ分けすることの危険性はわかっていますが、あえてそう分けるならば、ヤフコメは「右しかいない」と言ってもいいほどの偏り方です。左右両派がお互いに対して、「左翼は売国奴」「右翼は戦争好き」というレッテルを貼っている。
ぶっちゃけ、読んでいて吐き気がします。過激な内容に対する嫌悪感以上に、「1つの意見しか存在しない」ことへの拒絶反応が起こるのです。
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