「疲れ」がいつまでも取れない人の根本原因

重要なことは「疲れ」からの急速な回復だ

いつも疲れが取れないと感じている人へ、生活習慣を改善しリカバリーを実感できる3ステップを紹介します(写真:iStock/LeoPatrizi)
重要なことは「疲れない」ことではなく「疲れからの急速な回復」だ――。疲労の仕組みやリカバリー(回復)方法について、多くのスポーツ選手や経営者の肉体改造に携わるデポルターレクラブ代表の竹下雄真氏の著書『ビジネスアスリートが実践する 最強のリカバリー術』(監修:本間龍介医師)を基に、生活習慣を改善させる3ステップを紹介します。

いったい、なぜ、現代人の疲労は取りにくいのか。

これを考える前に、疲労についてまずはしっかり定義する必要がある。

疲労とは、風邪や頭痛などと同じように、現代人にとっては当たり前すぎて、取り立てて気にしていないという人も多いが、実は、とても奥が深い。そもそも疲労にはいくつかの種類がある。大きく分ければ、「肉体的」「精神的」「神経的」な疲労だ。

1 肉体的な疲労
筋肉を動かすためのエネルギーが不足し、だるさや筋肉の張りなどが起こっている状態のこと。日頃から運動不足だったり、デスクワークで同じ姿勢を長時間とり続けていたりすることによって起こる。反対に、過度の運動や重労働を続けたことにより、筋肉が疲労していることもある。
2 精神的な疲労
ストレスを原因として心が疲弊している状態のこと。人間関係のトラブルや家庭の不和、仕事での緊張やプレッシャーなどが引き金となっていることが多い。不眠、食欲不振、イライラ、憂うつなどを伴うことが多く、”うつ状態”に似ている。
3 神経的な疲労
長時間デスクワークをしたり、細かい作業をしたりすることによって、目や脳の神経が過度に緊張した状態が続くことによって起こる。集中力が低下したり、物覚えが悪くなったりするほか、不眠や眼精疲労の原因にもなる。

現代では疲労の質が変わっている

特に近年増えているのは、神経的な疲労である。仕事でもプライベートでも、スマホを長時間使用し続けることにより、脳や視神経が過緊張の状態になっているのだ。

これら3つの疲労は単独で表れるのではなく、複合的に発生している。終日、パソコンに向かって作業をしていれば、神経的な疲労にもなるし、運動不足により肉体的な疲労も起こる。社内で人間関係のストレスに悩むことがあれば、精神的な疲労も加わるだろう。

少し前の日本では、肉体的な疲労が圧倒的に多かった。だからこそ、「寝れば疲れが取れる」「精のつくものを食べれば元気になる」という程度で、疲労はとらえられていたのだ。現在は、インターネットやスマホが広く普及しており、現代人は絶えず過密な情報にさらされることになった。

加えて、多くの企業ではリストラが加速し、成果主義の浸透や終身雇用制度の崩壊など、労働環境も大きく変化した。環境が変われば、それにさらされる人間の肉体も精神も変化するのは当然だ。つまり、社会環境の変化が、人間の疲労の質までも変えたのである。

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